表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

42/73

第40話 街道での出来事





『ナルバ村』から『ナルキド』の町への街道を、大型のゴーレム馬車が進んでいる。

17人の人を乗せて進むことのできる馬車は、

この走っている『ゴーレムバス』しかないだろう。



1時間かけて街道を進み、ようやく砦跡についた。

この砦は『フィルバニー』が攻めてきたとき、王国と最初に戦った砦だ。

急きょ作った砦にしては、頑丈にできていたが『フィルバニー』の勢いは止められず


砦を突破され、『ナルキド』を通過させてしまった。

その後何度か戦っているうちに、『フィルバニー』の国内で戦争がはじまり

一夜にして王国から撤退、あとに残ったのは『フィルバニー』からの難民だけだった。


そんな砦を、王国の兵士たちが片づけている最中だった。


俺たちは作業の邪魔にならないように、街道から少し離れたところを通り

『ナルキド』の町へ向かった。



しばらく町に向かって走らせていると、街道脇に馬車が1台止まっている。

馬車の傍には3人の人が、困っていると思われた。

「ジェシカさん、あの馬車はどうしたんでしょうか?」


ジェシカさんは窓から外を見て、馬車を確認すると

「ん~、おそらく行商人の人かしら?」

「声をかけてみますね」



俺はゴーレムバスを、止まっている馬車の隣に止めると3人の人に声をかける。

「どうなされました?」

3人のうちの1人が、声をかけた俺の傍に寄ってきて

「申し訳ない、行商人のグレーといいます。

急に馬車が動かなくなってしまって、困っていたんです」


「それはお困りでしょう」

その時残りの2人が、バスの中にいる人やシャルたちを見てニヤリと笑う。

「すみませんが、見てくれませんか?

町へ御者が助けを呼びに行ったんですが、まだ帰らなくて…」


俺はゴーレム馬車を下りて、『探査』をかけると

この3人の他に森に10人ほど隠れていた。

怪しいが、まだこの人たちを決めつけるのは早い。


「では俺が見てみましょう。シャルたちは、バスの中にいてくれ」

「わかりました」


俺はすぐに街道そばに止めてある馬車に近づくと、1本の矢が馬車に突き刺さる。

そして、森の中から盗賊と思える奴らがぞろぞろと出てくる。

「よーし、金目の物を置いていきな。

それと、馬車に乗ってる女たちは俺たちが人質として預かるぞ」


そのセリフを言うと、俺の傍にいた行商人が短剣を出し俺に突きつける。

「言うことを聞いてもらおうか?」

俺は両手を上げ、『探査』をかけて盗賊がもう隠れてないことを確認すると

「【ガイアチェーン】」と、土魔法を使う。



すると、盗賊たちの足元から土のチェーンが出現し拘束していく。

「な、なんだこれは!」

「ぐっ、は、放せ!!」

「あああ!」


盗賊たちが拘束されていく。中には逃げ出す奴もいるが、満遍なく捕らえられる。

盗賊全員が拘束されたことを確認すると、

「【アイアンチェンジ】」と唱えて、土の鎖を鉄の鎖へ変えた。


鉄魔法を初めて使ってみたけど、結構使える魔法だな。

確か魔法所には、土魔法で出した土しか鉄魔法で鉄に変えることはできないとか。

やっぱり使いどころを選ぶ魔法かな…



「ぐっ!鎖が重くなった」

「どうなっている!」

「き、貴様ら。俺たちをどうする気だ!」


俺はうるさくわめく盗賊を無視して、バスに戻りジェシカさんに相談する。

「ジェシカさん、このうるさい盗賊どうします?」

「……えっと、町の兵士に突き出せば報酬がもらえるわよ」

「なら、町へ連れていきますか…」


俺はバスの中からみんなが見ている中、街道脇に止めていた馬車の積み荷を

アイテムボックスにしまい、馬車を調べてどこも壊れてないことを確認し

ゴーレム馬車の後ろに突っつけて、その馬車に盗賊を乗せていく。


重力魔法は、こんな時便利だよな。

盗賊13人を馬車に乗せ、【ガイアチェーン】で括り付けると

バスに乗り、再び町へ向けて出発した。



町へ向かって走っている中、バスの後ろから盗賊がうるさかったが

俺たちは無視して、1時間ぐらいで『ナルキド』の町へ到着した。




町の入り口の兵士に、ジェシカさんが盗賊の処分などを話している。

その間に、バスから村人たちをおろし買い物へ町へ入っていった。

シャルたちは、盗賊たちを町の兵士たちへ引き渡している。


ジェシカさんの話し合いが終わり、冒険者ギルドへ寄った後盗賊の報酬を

兵士詰め所に受け取りに来てほしいと言われたとのこと。


俺たちと一緒に受け取りに行くそうだ。


俺がアイテムボックスにバスをしまうと、ようやくみんなで町に入っていった。

「ジェシカさん、まずは冒険者ギルドですね」

「そうね、まずは盗賊のことをギルドに報告しないとね」


今回の依頼は町と村の往復の護衛だから、明日の帰りまでは自由時間になる。

「その後に、宿を決めて買い物に行こうか」

「「「賛成」」」






ここまで読んでくれてありがとう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ