表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

37/73

第36話 創世神話




夕食を食べ終えて、リビングのソファでボーとしていると

シャルたちがお風呂から上がってきた。

「恭也様、今お風呂から出ました」


「なら、俺もお風呂に入るか」

俺は立ち上がると、着替えを持ってお風呂へ向かう。

1日の疲れをお風呂に入ってとる、日本人ならではの贅沢なんだろうな。


今の俺の家や畑は、増築と開墾によって最初の時から3倍になっている。

一応、村長の許可はとってあるので何の問題もない。

まあ、このことがあったからあんな仕事を頼んできたのだろうけど。


ちなみに、この家に2階はない。平屋の大きな家となっている。

理由はいろいろあるが、一番の原因は鍛冶場と薬作成室だな。

この部屋の上に部屋は作れないと思う。そのためもう平屋でいいやと決めて

平屋で建て増していった。


そんなことを少しだけ反省しながら、お風呂から上がると

リビングでシャルが何かのお話をしていた。

「シャル? 今、何のお話をしていたの?」


「あ、恭也様。今『創世神話』を話していたんです」

「この世界の始まりの物語?」

「そうです、恭也様も聞きますか?」

「異世界人の俺は、そういう物語は知らないから聞かせてくれるか?」

「はい。始まりは……」




始まりは、10人の神様がこの世界に降りた時でした。


光の神様が空を照らし、闇の神様が夜に月を創りました。


火の神様と水の神様は、大地と海を創られました。


土の神様が大地を潤し、風の神様が森を創られました。


精霊の神様が精霊に命じて植物を植え、竜の神様が動物を海に創りました。


やがてすべての命は海と大地へと別れていきました。


そこへ心の神様が命あるものへ、能力スキルをお与えになりました。


こうして世界は誕生し、成長していったのです。


しかし、最後の神様は平和な世界を見て思いました。


このままではこの世界はいずれ崩壊するだろうと。


そこで最後の時の神様は、世界の果てに門を創りました。


それは別の世界とつながる門だったのです。


時の神様は9人の神様に相談をしてどんな世界とつなげるか話し合いました。


話し合っていた時に、精霊たちがいたずらで門を開けてしまったのです。


門が開くと、中から現れたのは魔の神と邪の神でした。


魔の神は世界に魔法の元を、邪の神は世界に破壊をもたらしました。


時の神様は門を作った責任を取り、破壊を時の彼方に封印しました。


精霊の神もまた責任を取り、神の座から王の座へ降りてしまいました。


魔の神は光の神によって封印され、邪の神は門の中に追いやられ


闇の神が門を封印してしまいました。


それから長い年月が過ぎたころ、地上にいろいろな種族が生まれ始めました。


人族、獣人、エルフ、ドワーフ、竜人、魔族など、たくさん生まれました。


それを見届けて、神様たちは天に世界を創り地上からいなくなりました。


たくさんの種族に王が生まれ、種族同士の争いがはじまりました。


天界から見ていた火の神は、争いをお嘆きになり大地を10個に割ってしまいました。


こうして、種族ごとに大地を与えられ争いはなくなりました。


それから長い年月が経ったころ、魔族に5人の王が誕生し争いが始まりました。


魔族の1人の王が魔族の大陸にあった門を見つけ闇の神の封印を解き


中の邪の神を味方につけ、魔族を支配したのです。


さらに邪の神は、今までの恨みを世界にぶつけ世界に魔物を生み出したのです。


こうして世界は、混乱に落とされたのでした。


天界の神たちは、時の神と相談し勇者召喚をしました。


召喚された7人の勇者たちは、それぞれの神様の力を宿し魔王を倒し


邪の神を再び封印しました。


こうして世界に再び平和が訪れたのでした。




「というお話です。でもこれにはさらに続きがあるんですが……」

シャルが周りを見ると、恭也をはじめエリーとユニも夢の中だった。

「このお話長いから、ベッドの中で聞くお話なんですよね」


この後、シャルに何とか起こされてみんな自分の部屋のベッドへ向かった。



次の日、冒険者ギルドに行きジェシカさんに昨日のリビングでのことを話すと

笑われてしまった。

「フフフ、恭也さん。子供みたいですね」

「いや、お恥ずかしい」


「その『創世神話』には続きがあるのは知ってます?」

「ええ、シャルがそんなことを言っていましたから」

ジェシカさんは頷いて

「召喚された勇者たちは、元の世界には帰らずにこの世界に残ったそうですよ。


そしてその勇者たちの子孫は、魔族のいる大陸の傍の国に聖剣を受け継いで

魔族の進行を防いでいるそうです」

「でも確か、王都のオークションで聖剣が出てましたよ」


「フフ、実は勇者は最初の7人の後も何度も召喚されているんですよ。

その中には、元の世界に帰った勇者もいたそうです」

「元の世界に帰ったんですか?」


「ええ、でも聖剣や装備を持って帰るわけにもいかないのでそういうものは

召喚した国が管理したり、次に召喚した勇者に渡したりしているそうです」

「じゃあ、あのオークションに出ていた聖剣は…」


「前におかしな依頼がありませんでしたか?

『銀色の猫人族を捕まえてくれ』とか」

「そう言えば……ってその猫人族が盗んだものが!」

「はい、その国に伝わる勇者の聖剣と装備品だったそうです」


「なるほど、そこにつながるのか…」






読んでくれてありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ