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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第35話 難民受け入れ




王様や大臣たちや貴族たちの話し合いの結果、難民は受け入れが決定した。

いろいろな村に振り分けて、住んでもらうそうだ。

見舞金として、1人に銀貨5枚が渡されそれぞれ村へ移動していった。


また、国境には砦を2つ築くことになり、すぐに工事が始まっている。

あれから『フィルバニー』からは何もなかった。

話し合いさえも、行われていない。


後、『ナルバ村』にも難民の人たちが住むことになった。

3組の家族と2人の孤児、10人の人々。合計30人。

そのため、家の建設などで俺たち冒険者は駆り出されている。



村長と一緒に俺は、新しい村民のための畑を開墾するため建築現場の

近くに来ていた。

「ん~、このあたりの森を切り開いて畑にすればいいかな?」

「村長、あんまり森に近いと魔物なんかに襲われますよ?」


村長は少し考えて、

「なら、森との間に壁を作ることはできるかな?」

「それは簡単ですが…」

「ならば、それでいこう。左右に伸ばして魔物とかが入ってこないようにな」


俺は村長の提案を了承する。

「わかりました村長、夕方までに終わらせておきますね」

「頼むね。いや~、一条さんがいてくれて大助かりですよ」

「まあ、たまたまですよ」


村長はそのまま村に帰ろうとしたところで振り返り

「あ、そうそう。うちの村に来る孤児の2人ですが、一条さんの所で預かってもらうことになると思います」

「……はい?!」

村長は、ニコニコしながら俺にお願いしてくる。


「一条さんの所ほど、大きい家がなんですよ。

それに、孤児たちは女の子。心の傷もあるでしょうから、一条さんお願いします」

「……うちの弟子たち同様、面倒を見てほしいと?」

「お願いします」


村長は深々と頭を下げる。

「はぁ~、わかりました。うちでお引き受けします」

「おお、本当にありがとう」

手を振りながら、去っていく村長を見ながら自分の甘さに後悔していた。


「…このことは、帰ってから皆に話すか。今は気持ちを切りかえてっと」



まずは、畑と壁にする辺りまで森を切り開く。

まずは『探査』で貴重な薬草や草がないか調べて、森の木を切り倒していく。

ここは【ウィンドカッター】がいい仕事するな!


切り倒した木はそのままアイテムボックスへ。

後【ガイアコントロール】で切りかぶも採取して、アイテムボックスへ。

スッキリとしたところで、畑を作っていく。


こういう時の『土魔法』は便利だよな~、見る見るうちに畑ができていく。

畑ができたところで、森との間に壁を作っていく。


「3mぐらいの壁でいいかな……」

でも魔物除けにもなるような壁じゃないといけないよな。

そんな時は『鉄魔法』だな、この『土魔法』の上位魔法でできるはず。


俺はアイテムボックスから、鉄のインゴットを取り出し

『鉄魔法』で杭を作り上げていく。細すぎず太すぎず……

ちょうどいい太さと3メートルの長さは、結構難しい。


「30本もあれば大丈夫かな…」


まず30センチほどの壁を作り、その中に芯になるように鉄の杭を

地下1メートルまで差し込んでいく。

これで壁に芯ができたから、魔物の体当たりにも耐えられるはず…


鉄の杭を差し込み終わったら、壁を3メートルまで作っていく。

「これは、魔力がガンガン減っていくのがわかる…」

20分ほど作業をして、ようやく壁が完成。


俺は壁が完成すると、その場に座り込んだ。

「つ、疲れた」

アイテムボックスから、マナポーションオレンジ味を出すと一気に飲み干す。



畑の開墾や壁作りが終わり、その報告に冒険者ギルドへ入ると

受付にシャルたちが待っていてくれた。

「恭也様、お仕事お疲れさまでした」


「シャルたちも、お疲れ様」

「先生、家造りって大変なんですね」

「…いい経験だった」


エリーとユニは、今回の家づくりの仕事に満足しているようだ。

「恭也さん、村長の頼み事は終わったの?」

ジェシカさんが、苦笑いして聞いてくる。


「はい、畑の開墾と森から守るための壁を作ってきました」

「……村長、そんなことを依頼したのね」

ジェシカさんは呆れている。


「それはそうと、孤児の2人を

俺たちの家で預かってほしいって言われたんですけど……」

「ええ、恭也さんの家で預かってほしいのは本当よ。

えっと……これが2人の名前よ」


俺たちはジェシカさんから孤児2人の資料を受け取る。

「え~、名前はアミ。11歳。右足を負傷し歩行に難あり?

それと、名前はクロエ。12歳。両手をなくしており私生活に難あり…」

エリーが読み上げると、俺を見てくる。


「ジェシカさん、この子たちは……」

ジェシカさんは、悲痛な表情をしていた。

「帝国の『ドラゴンナイト』が使った『ドラゴン』のブレスが原因よ。

何とか治そうと治療したんだけど、何とか命をとどめるのが限界でした」


「う~ん……」

「あのジェシカさん、治癒魔法で治らなかったんですか?」

「この2人を見つけたのが国境だったの、すでに資料の状態で治癒魔法はあまり効かなかったそうよ」

「かわいそうに…」

シャルは、痛ましそうに資料を見ている。


「それで、いつこの2人は来るんですか?」

「確か、明日のお昼ごろになるはずよ。他の人たちと一緒に来る予定だから」

それなら今から帰って、家の整理をしておくか。


「みんな、家に帰って準備をしておこう」

「「はい」」

ユニは頷いている。

「それじゃあジェシカさん、また今度」


「ええ、また明日」

俺たちは準備のために、ギルドを後にした。







読んでくれてありがとうございます。


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