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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第30話 1年後の変化





『ナルバ村』の我が家のリビングで、勉強会が行われていた。


「…先生、わからない」

エリーとシャルもわからないと、ユニの意見に頷いている。

「それはね、腐敗するからだよ。

長い治世による政治は、必ず腐敗を生むんだ。それは王本人だったり


家臣たちだったりね。そしてその影響は国民へ向けられる。

国民は王や大臣たちに不信感を抱き、最後は革命に発展する」


3人は黙って話を聞いてくれる。

「その先に待つのは滅亡、そして新しい王の誕生かな。

だから、長命になってもならなくても王様たちの寿命は変わらないんだよ」


「…腐敗しなかったら?」

「その時は、いい国になるんだから何も問題ないってわけでもないけどね。


問題ってのはね、思わないところからやってくるんだよ。

それの最たるものが魔王じゃないかな?」

「へぇ~」


これは、3人ともわかってないな…

「まあ、とにかく俺たちに必要なことは寿命を延ばして魔法を学ぼう

というわけだな」

「「「はい」」」


国が在ろうが無くなろうが、俺たちにはあまり関係ない。

いろんな魔法を覚えて、レベルを上げて強くなれば

どんなところでも生きていけるさ。


この世界は、そんな風にできているみたいだし……




その日から弟子育成が始まった。

まずは魔力量の増加。

これはエリーもユニも頑張って毎日魔力を使い切り、回復させてを繰り返す。


次に『初級魔法』の完全習得。

これは意外にもシャルが手こずっていた。とくに『空間魔法』が駄目なようだ。

しかし『空間魔法』ができないと、アイテムボックスが習得できないので

頑張ってもらった。


次は体力作りだ。

『魔法使いは、魔法が使えないとただの人』などと言われないために

接近戦などの戦い方を学ぶ。


これは冒険者ギルドが役に立った。

ギルドに近接戦闘のやり方を教えてくれる人を募集して、学んでいった。


そして最後に、冒険者ギルドで依頼を受けて日々の生活費を稼ぐこと。

これをしないと俺の所持金がかなりやばい。

いくら先生とはいえ、お金には上限があるのだ。


勿論、畑や薬づくり、魔道具にゴーレム馬車などいろんな物作りもしている。





そんな平和な生活を1年も続けていると、弟子たちも強くなった。

今では、1人でギルドで依頼を受け森などへ入っているようだ。

魔法の腕も上達し魔力量も上がり、あとは魔法をもっと使いこなせれば

いいだけだな。


今日も冒険者ギルドで依頼を受け、森にやってきている。

今回は久しぶりにみんなでパーティーを組み、森の中を散策している。


「恭也様、この草はポーションに使えましたよね?」


この1年でシャルも大きく成長した。特に胸が…これは言わなくてもいいか。

レベルも3桁になり、魔力量もここに来た時の2倍になっている。

魔法もアイテムボックスを無事に習得し、初級と中級を完全にマスターした。


「ポーションに使えるなら、シャル姉様取っておいてください」


この1年で3人の中で最も成長したのはエリーだろう。魔力量も大幅に増え

ここに来た時の1万倍だ。まあ、元の魔力量が微々たるものだったから

すごいように思えるだけだ。

魔法習得は、シャルと同じで特に治癒魔法には目を見張るものがある。


「……先生、お腹空いた」


ユニは相変わらずな性格だ。確かにこの1年でエリーのように魔力量も

大幅に増えたが、彼女の場合は近接戦闘術が大幅に躍進した。

剣術と格闘術は特に面白がってやっているため、ギルドでも一目置かれている。

魔法は一応習得はしているが、これからといったところか。


「それじゃあ、いったん森を出て昼食にしようか」


俺はこの1年であまり変わったところはないと思う。

魔力量はそのままだし、レベルは上がったが大幅にとは言えないな。

近接戦闘は格闘術を覚えたな。というよりユニの影響で覚えさせられた。


魔法は初級、中級、上級と習得し、扱いもうまくなったと思う。

でも一番伸びたのは、魔道具作りだろう。


『ゴーレム馬車』をはじめ『ゴーレムバイク』や『偵察ゴーレム』など

多種多様のゴーレムを作った。

さらに我が家の改造もおこない、みんなそれぞれの部屋を持ち風呂も増設した。

今では快適な生活ができている。



俺たちは森を出て、村が見える草原でシートを広げ昼食とした。

「恭也様、今日の昼食は何を作ったのですか?」

俺は紙で包んだ包みを取り出し、みんなに手渡していく。

「昨日ソーセージを作ってね、今日のお昼は『ホットドッグ』にしてみました」


紙を開けると、柔らかいパンに太いソーセージが1本挟まっている。

俺はケチャップをみんなに付けてやると「いただきます」と食べ始める。

本当はマスタードも用意したかったんだけど、ないんだよね。


それよりも俺も食べる。

「うん、美味しい」

「先生、これすごく美味しい!」

「本当に恭也様は、料理が上手ですよね」


ユニは何も言わず、ただ黙々と食べている。

このレシピは売りに出してもいいかもしれないな、

ただこの世界のパンは堅いからな……



「恭也様、ギルドからの依頼の『トレント討伐』は終わりましたので

食事のあとは帰るのですか?」

「いや、もう少し森で薬草とかを採取するつもりだよ」

「…今、ポーシュンが高く売れる」


エリーとシャルは、へぇ~と感心していた。

「まあ、それもあるけど自分達用にも持っておきたいからね」

「何かあるかも、ですか?」


「ここのところ、ギルドが積極的に薬草やポーションの買取に積極的だからね」

エリーが頷きながら

「確かに、ジェシカさんたち忙しそうでした」


「何もなければいいんだけど……」





ここまで読んでくれてありがとうございます。


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