表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

27/73

第26話 襲撃者たち




オークション終了とともに、案内係に会場の裏手にある商品受け渡し場で

個別に対応してくれた。

俺を案内してくれた係の女性と、護衛の男性。そして商人の男性が個室で

取引の手続きをする。


俺が落札したエルフの女性が連れてこられて、手続きが始まる。

まずは、プラカードの番号の確認と返却。

次に、奴隷契約の執行。

これは、俺の血を奴隷の彼女の首にはめてあるチョーカーに付けることで完了する。



係の女性から渡されたナイフで、指先を傷つけ血を出してチョーカーに付けると

エルフの女性のチョーカーが赤く光り、主従契約が完了する。


俺は、落札価格の金貨1200枚を袋に入れて係の女性へ渡す。

係の女性はその中から手数料を抜き取ると、商人へ残りを渡し取引終了だ。


俺はエルフの女性を連れて、夕方の町中を宿へと帰っていった。




宿に戻ると、受付でエルフの女性の追加料金を支払い部屋へと連れていく。

彼女、おとなしく俺についてきているけど大丈夫かな?


部屋に入る前に彼女を見ると、何やら考え込んでいるみたいだ。

俺は彼女を部屋に招き入れ、ベッド横の椅子に座らせた。

そして、俺は彼女の正面に椅子を持ってきて座り話し始める。



「さて、まずは自己紹介からしようか。

まず、初めまして『一条 恭也』と言います。え~と、異世界人です」


俺が言い終わると、彼女は立ち上がろうとしたので手で静止して

「座ったままで自己紹介をお願い」と言うと、そのまま自己紹介を始めた。


「初めまして、ご主人様。『シャルロット・ヒューマイン』と申します。

このたびは私をお買い上げいただき、ありがとうございます」


俺はじっとシャルロットを見つめると、シャルロットも俺をじっと見つめる。

しばらく見つめ合っていると、シャルロットの目から涙が零れ落ちた。


そっと、目を閉じるシャルロット。

「ご主人様、これから私はどうなるのでしょうか……」

俺はその言葉に、無理に笑顔を作ってから


「まず、君のことは『シャル』と呼ばせてもらうけどいいかな?」

シャルは目を閉じたまま頷く。

「よし、これからシャルがすることは俺の弟子になること」


シャルは目を見開き、驚いた表情で

「……え」

とだけ答えることができなかった。


「それじゃあ、明日はシャルの服とか装備とか買いに行くから今日はもう寝ようか」

シャルは一瞬体を強張らせると、服に手をかけて脱ごうとする。


「待った、シャル。どうして服を脱ぐの?」

「あの、ご主人様の夜の相手をしようかと…」

「シャル、君は俺の弟子だ。弟子に手を出したりはしないよ」


シャルは服を戻すと、

「私は、本当にご主人様の弟子になるだけでいいのですか?」

「もちろん、それと俺のことは名前で呼んでくれ」

「……では恭也様と」


「まあ、その呼び方でいいか」

その後俺はシャルに【クリーン】をかけて、ベッドに潜ると寝てしまった。



私は、ベッドが1つしかないからと恭也様と一緒にベッドに寝ている。

男の人と初めて一緒のベッドで寝ているというのに、

何かが違うと思わずにはいられなかった。


隣に顔を向けると、すでに夢の中に行ってしまつている男の人がいる。

私を弟子にすると言い出し、弟子には手を出さないという男の人。


天井に目を向ければ考えてしまう。

あれから国がどうなったのか、これから私はどうなるのか。


でも不安ばかりじゃない。

さっき恭也様が使われた魔法。確か【クリーン】と言っていたが、あんな魔法は聞いたことがなかった。

服をはじめ体まできれいにする魔法は、確かにあるが【クリーン】ほどの力はなく

こんなにきれいにもできなかったはずだ。


私を弟子にするというなら、あのような魔法も教えてくれるのだろう。

私は目を瞑り、眠りについた。




次の日、宿を後にした俺たちはシャルの服と装備をどうにかしょうと

町にある店を巡り歩いていた。


いろんな店で普段着と下着などを購入し、防具屋ではブーツを購入。

さらに『魔術師ギルド』でシャルの登録を済ませるとそのままギルドの店で

ローブやコート、杖も購入しておく。


購入し忘れたものはないか確認しながら宿までの道を、歩いていると俺の目の前に

眠らせて放置しておいたチンピラ10人が、俺たちを路地裏に誘導する。


シャルは少し怯えながら俺に寄り添うと、チンピラの大将が声をかけてくる。

「久しぶりだな、魔法使い…」


チンピラたちは前と後ろから、俺たちを睨み威圧してくる。

「あのさ、お金ならないよ?あっても渡さないけど」

「そんなことはどうでもいいんだよ!

お前は俺たちの手で、殺さないといけないんだよ」


「何のために?」

チンピラの大将は、ニヤリと凶悪な笑みを浮かべると

「なに、報酬付きで頼まれたのよ。それも高額の報酬でな~」


俺は大きなため息をすると、

「それで、なんて頼まれたのかな?」

「お前を殺して、そこの女エルフを俺たちの好きにしていいとな」

チンピラたちが笑い始めると、シャルが小刻みに震え出した。


俺が魔法を使おうとすると

「おっと、もう『闇魔法』は効かないぜ。

俺たちは全員、ある方にもらったこの『闇魔法無効化の腕輪』があるからな!」

そう言ってチンピラたちは、腕輪を見せる。


「さあ、死ねよ魔法使い!」

チンピラは一斉に俺たちに飛び掛かってくるが、

「……【ロックチェーン】」


俺が魔法を使うと、足元の石畳から石でできたチェーンが飛び出し

チンピラたちを全員拘束してしまった。

「ガァ、動けねぇ……」

「くそ!どうなってやがる!」


チンピラたちはジタバタするが、鎖は外れず

「【ショック】!」

バチンという音とともにチンピラたちは意識を手放した。


俺は震えるシャルを落ち着かせながら、チンピラたちの腕についている腕輪を

全部アイテムボックスの中に入れるとそのまま放置して宿へ向かった。



「魔法は『闇魔法』だけではないのだよ、君たち…」







ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ