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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第25話 王都オークション最終日




いよいよ王都オークション最終日の5日目!

今日は俺も参加をする予定だ。

やっぱり田舎暮らしに1人は寂しいからな、弟子の1人でもいないと。


今回の目玉奴隷は『戦争で負けた国のお姫様』

ある国で起きた戦争で倒された王族の生き残り、4姉妹のうちの長女。

残る3人の妹を守るため、自ら奴隷になった人だ。


さらに『帝国の剣聖』と言われた騎士や、エルフの奴隷や獣人の奴隷など

多種多様な奴隷が取引されるらしい。


また、今回のような奴隷オークションではよくあるのが

大事な人を奴隷にされ、オークションに出品されたところを取り返すといった

襲撃であるが、そういう奴隷は違法奴隷が多くチェックが厳しくされている。


それでもたまに、そんな襲撃があるため護衛の騎士や冒険者などを配置して

対応しているそうだ。



今回のオークションの最後の3人は、訳ありみたいで襲撃があるとすれば

このあたりかな…

『鑑定メガネ』を使って気を付けよう。




宿で朝食食べた後、オークション会場へ向かう。

会場入り口には列ができ始めていた。俺はすぐに並び会場の席を確保することが

できたので、その場で所持金を確認。


俺の所持金はアイテムボックスの中にすべて入れてあるので、全財産を持っている。

金貨2713枚と銀貨210枚と銅貨97枚。

これが俺の全財産。


この王都に来るまでに金貨50枚をためるのにどんだけ頑張ったか…

それが1日で大金持ちになってしまった。

とにかく、今日使える額は金貨2000枚としておこう。




会場の席に案内されると、番号の書いたプラカードを渡される。

「お客様、このプラカードに書かれた番号がお客様の番号になります。

この番号を司会に見えるように上げ、金額を提示ください。


ただ、司会は魔道具でお客様の声が聞こえやすくなってはいますが

絶対ではないので、そのあたりはご容赦くださいませ」


俺は頷いて、「わかりました」と答えると

「では、お客様に良い出会いがあることを願っております」

というと、そのまま入り口まで帰っていった。


俺はプラカードを見て『91』という数字を確認する。

俺がこの数字ということは……

そう思い回りを見てみると、前列に貴族らしき人たちがいた。


上等な服を着た人たち、あれはオークか?と間違えそうな貴族。

そんな貴族に仕える執事や騎士。さらに女性の姿も目に入る。


出てくる奴隷は、男女や役割別などで出てくるわけではないのか…

そうすると、この露店で手に入れた銅貨10枚の眼鏡に

付与魔法で鑑定を付与したこのメガネが役に立つ!


そんなことを考えていると、司会者がステージに立ってオークションの開会を

宣言する。すると会場から割れんばかりの拍手が鳴り響き、最初の奴隷が紹介される。




最初の奴隷から10人目、母娘の奴隷がステージに出てくる。

獣人の犬人族の親子だ。鑑定メガネで見るが、俺が探している人材ではない。


しかし、このオークションに軽い気持ちで参加したが今は少し後悔している。

何せ、出てくる奴隷たちは絶望している人が多いのだ。

今ステージで女の子と手を繋いで立っている女性は、しっかりしないと

という決意が見える。


これからも何人と登場する奴隷たちの今後を考えてしまうと、

頭がおかしくなりそうだ。これは異世界人だからかもしれないな……



今のところ何も起きていないが、いよいよ注目の奴隷たちが登場する。

まず登場したのが『戦争で負けた国のお姫様』17歳。

背丈は170センチ程、金色の髪を背中の上まで伸ばし表情は硬い。


服は目立たない色で庶民が着る薄い服。ただ胸が目立つほど大きい。

服で隠れてわからないが、スタイルはさすがお姫様というくらいいいのだろう。

ただ、俺の求める人材ではなかった。


競りが始まるとすぐに金貨1000枚を超えてくる。

そして、最後には前列のオークのような貴族かその列の端にいた青年が

値を上げていたが、金貨2000枚を超えたところで青年が競り落とした。


すると、ステージ上のお姫様の顔が安堵したような感じがした…

もしかすると、もしかするかもな。



次に出てきたのが『エルフの国を追放された女性』見た目は17歳。

実年齢は121歳。背は160センチぐらい、エルフの特徴である長い耳が

銀色の髪から覗いている。髪は腰まで伸ばしており

目をつむって覚悟を決めているようだ。


こちらも服は目立たない色で、庶民が着る薄い服。またこちらの胸も大きい。

スタイルもいいようで、前列のオークのような貴族が涎をぬぐっていた。

ただ、この女性は俺の探していた人だ。

オークには渡さないぜ!


しかし、予想通り競りは金貨1000枚を軽く超えた。

だが、金貨1200枚を超えたところでピタッと競りがやむ。

オークの傍の執事らしき人が耳打ちをして競りをやめたみたいだ。


甲高い音が聞こえてすぐに

「はい、91番の方が金貨1200枚で落札されました!」

司会者のその声で、ステージからエルフの彼女をステージ裏に連れていく。



「皆様、王都オークション最後の商品となります!」

司会者のその言葉とともに、ステージに最後の奴隷の女性が前に出てくる。


彼女は『神に愛された聖女』16歳。

鑑定メガネで見たが、ステータスよりスキルがとんでもないな。

『死者蘇生』がスキルで存在するのは驚いた。


また『聖王魔法』を覚えているところから、なぜ奴隷に?と疑問がわいてくる。

競りが始まると、今まで参加していなかった王族たちまで参加して

金貨2000枚を軽く超えてきた。


もはや普通の人では、参加できるレベルではない。

そして、最後に唸りながら王族と思われる人が金貨5500枚で競り落とした。


……本当に、あるところにはあるものだな。






読んでくれてありがとうございます。

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