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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第24話 落札商品の引き渡し




甲高い音が、俺を現実に引き戻す。

「はい、金貨900枚で28番の方が落札です!」

「やりました!」


上等なドレスを身にまとった女の子が、

隣のこれまた上等な服を着たおじいさんに抱き着いていた。


『ゴーレム馬車』3台が、合計金貨2660枚で売れた。

日本円に換算して、2億6600万円!!

俺、一瞬で大金持ちになりました……労働?何それ、おいしいの?


そんなことを考えながら、ステージを後にした。


「恭也様、もう少しオークションは続きますので控室へご案内します」

「はい、よろしく」

俺は少しぼうっとしていたのだろう、控室の椅子に座ってようやく自分を取り戻した。



落ち着け俺、まだ仕事は残っている。

落札者に『ゴーレム馬車』を引き渡し、車体の色や紋章を書かないといけない。

最後の仕上げが残っている…


そんな風に自分を落ち着かせていると、控室のドアがノックされる。

「恭也様、落札者の皆様がお集まりです。商品の引き渡しをお願いします」

「はい、わかりました」


俺は控室を出て、オークション会場の裏側での商品引き渡しとなった。

そこには、10人ほどの人が集まっていて3グループに集まっていた。

「皆様、お待たせしました。これから商品の引き渡しを行います」


真ん中のグループの昨日『ゴーレムバイク』を売った貴族令嬢が話しかけてくる。

「『ゴーレム馬車』の色などは指定できるのですよね?」

「はい、指定いただければここで塗りなおしますよ」


令嬢は、少し額にしわを寄せると

「ここで?」

「ええ、魔法ですぐにできますから」

「「おお~」」


「では、まずはナンバー7の『ゴーレム馬車』を落札した方から始めます」


最初に落札したのは、高ランクの冒険者たちだった。

チームの中でも非戦闘員たちの移動用に購入。

これで護衛依頼があっても安心して、皆を連れていけると喜んでいた。


『ゴーレム馬車』の色は白色のままで側面にチームの紋章をプリントする。

そして、金貨870枚とともに引き渡された。


次に落札したのは、昨日の貴族令嬢。

『異世界人の傑作』と名高い『ゴーレム馬車』を購入し、研究するとのこと。

勿論、移動に使用する目的もあるので色は令嬢の好きな青色へ。


また側面に貴族の紋章をプリントしてほしいとのこと。

そして、金貨890枚とともに引き渡した。


最後に落札したのは、なんとこの国の王族。

しかも王太子の娘だった。ということは隣のおじいさんが王様か!

内緒で頼むとお茶目にウインクしていたが、いいのか?こんなところに来て…


それはともかく、お姫様の望みの色は白色。ただ側面に流れ星を書いて

前側に王家の紋章を入れてくれとのこと。望みどおりにプリントして

金貨900枚とともに引き渡した。


「皆様、お買い上げありがとうございました」

と俺は深々と頭を下げた。




そして今、この路地裏で変なおじさんたち10人に囲まれている俺がいる。

なんだかな~

オークション会場を出るまでは、気分良かったのに……


さっきから、落札金を出せとか俺たちのために『ゴーレム馬車』を作れとか

最後には、お前を俺たちの奴隷にしてやるとか。

いい加減うっとうしいので、『闇魔法』の【スリープ】を使い全員眠らせて

その場に放置しておいた。


いつもの2倍ほど魔力をこめておいたので、しばらく起きないだろう。

その間にどうなるかは知らないがな!




とにかく俺は、今日はもう宿で休みたかった。

何せ1日で、金貨2000枚を超えるお金を手に入れてしまったからだ。

体ではなく、精神的に疲れた。


まだ夕方には早いが、早く寝よう。

こうして宿に帰るなり、すぐに自分の部屋のベッドに横になると眠ってしまった。

そして、夜中に目を覚まし窓を開けて夜の王都の町を眺めると


このお金の使い道に悩む。

こんな大金が、これからの俺に必要かどうか……

「……育成に使うのがいいかもな」


そう、弟子を見つけて育てるのがいいかもしれん。

田舎暮らしの自給自足の生活だ。それに俺は『異世界人』だ。

いつかは元の世界に帰ることになるかもしれないし、それなら弟子もいいかも。


でも、弟子なんて募集しても有名人でないと集まらないよな…

って、面白いものが開催されているじゃん!

オークションで弟子を見つけるのも、いいんじゃないかな?


これは明日が楽しみだな…

と、その前に明日の準備をしておくかな。

会場で、『鑑定魔法』をいちいち使うわけにもいかないからな。


『鑑定魔法』

異世界人の召喚者は、小説などではよく最初っから持っている魔法だが

この世界では違う。

この『鑑定魔法』は『空間魔法』の1つとされているため、初級魔術書に

記載されているのだ。


そのため、アイテムボックスと同じくらい簡単に覚えることができる。



よし、この眼鏡に『鑑定魔法』を付与して『鑑定メガネ』の完成!

これで明日のオークション会場で、奴隷たちを鑑定しまくるぞ!







今回もよろしくお願いします。


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