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魔法使いのおじさん  作者: 光晴さん


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第21話 王都オークション2日目




オークション2日目の朝が来た。

宿の窓からの景色は、王都の町のにぎやかさを映し出している。


オークション2日目は『防具』が、やり取りされる。

昨日の『武器』と違い、あまり注目されないように見えるが『防具』を

重要視している人は多い。


今回の目玉商品は、『勇者王のガントレット』

その昔、魔王の軍勢1万を相手に1歩も引かずに仲間たちを

守り切った勇者の防具の1つ。これを装備するものには、攻撃魔法がきかないそうだ。


他にも『韋駄天のブーツ』や『ミロのコート』が出るそうだ。

『ミロのコート』は、天使ミロが天使の抜け落ちた羽でコートを作ったとか。

そのため、炎や吹雪などに強く軽くて動きやすいらしい。


変わったものでは『ドラゴンシールド』なるものが出るみたいだ。

でも、俺には必要のない物ばかりなんだよな~




今日も、オークションには行かず冒険者ギルドへ。

ギルドへ入り、掲示板を眺めていると面白い依頼書を発見。

『魔法を教えてくれる人を募集』


でも、よくこんな依頼が残っていたな……

なるほど、報酬が安いのか。確かに銅貨10枚はないよな…

これは絶対に誰も取らないな、暇な俺以外は~


俺は、この依頼書を掲示板からはがし受付へもっていき受理された。

依頼人のいる場所の地図をもらい、ギルドを出て行く。




俺が地図の通りに歩いていくと、王都の端の端にある『貧民街』へたどり着いた。

依頼人は、ここの住人だったのか。道理で報酬が安いわけだ…


『貧民街』を地図を頼りにうろうろしていると、ようやく目的の家に

たどり着いた。

そこは、貧民街の奥にある教会だった。


俺は、教会の扉をたたき「依頼を受けてきた、冒険者です」と声をかけると

中から出てきたのは、シスターにしては若すぎる女性と

そのそばにいる女の子。


「あの、魔法を教えてほしいとの依頼でしたが…」

シスターは少し困った顔になる。

「はい、確かに依頼しましたが……報酬は大丈夫ですか?」


「ええ、銅貨10枚でも問題ありませんけど」

シスターは、ホッとした後笑顔になり

「では、私とこの子に魔法を教えてもらえますか?」


そして俺は、教会の中へ招き入れられた。

教会の中はボロボロで、掃除はしているようだが行き届いていないようだ。

シスターの話では、今この教会で暮らしているのは2人だけだそうだ。


シスターの名前は、エリー。14歳。

そばにいる女の子の名前は、ユニ。10歳。

本当はもっといたのだが、彼女たち2人を残して逃げ出したそうだ。


今はどうしているのかは、知らないらしい。


「あ~、では、魔法を教えますね」

「はい、よろしくお願いします先生」

「……お願いします」


「まずは、2人を鑑定します。それで魔力が使えるかどうか確認します」

俺は2人を鑑定すると、どうやら2人とも魔力は十分のようだ。


「うん、2人とも魔力は十分あります。ですから、魔法はすぐにでも使えますね」

「はい」

シスターと女の子は頷いた。


「次に2人には、『魔力操作』を覚えてもらいます」

「あの、魔法を教えてくれるんですよね?」

「シスターエリー、魔法を使うには『魔力操作』を覚えないと使えませんよ」


「そうなんですね、どうすればいいですか?」

「まず俺と手を繋いでください、そして俺が魔力を流しますから

それを感じてください。そうすると、自分の中にも同じ感じのものがわかるはずです」


シスターは、俺と手を繋ぐと目を閉じる。

俺が魔力を流してやると

「あ……これが魔力……」

「どうやら感じることができましたね、その感じと同じものが

シスターの中にもあるはずですが…」


「……あ、あります。分かります……これが私の魔力」

「あとは、その感じた魔力を操作するだけです」

「は、はい。頑張ります」


俺はユニちゃんに向き直ると、手を握る。

「次は、ユニちゃんの番だよ。魔力を感じて…」

ユニは、俺の言葉に頷いて目を閉じる。

「………わかった。これを操作すれば……」


ユニちゃんは天才だな。

それに、2人とももう『魔力操作』がスキルに加わっている。


「はい2人とも、もういいですよ。

あとは毎日、朝か寝る前にでも『魔力操作』を訓練すれば

自由に魔法が使えるはずです」


シスターたちは喜んで、俺にお礼を言うがまだ魔法を教えていない。

「では次に、魔法を教えますね」

「はい、お願いします先生」

「……お願いします」



それから夕方まで、いろんな魔法を教えてあげた。

中でも『アイテムボックス』と『生活魔法』が、一番喜んでくれた。


2人とも『アイテムボックス』が出来た時は、うれしすぎて抱き着いてきたしな。

何か妹みたいでかわいかった。

さらに『生活魔法』でも喜んでいた。


「それじゃあ、これで依頼は完了ですね」

「…先生、本当にありがとうございました」

「……ありがとう」

2人は深々と頭を下げて、お礼を言う。


俺は、そんな2人を見ながら教会を後にした。



ついでに、帰り道で『貧民街』のおかしな人たちが近寄ってきて

お金を要求されたが、『闇魔法』の【スリープ】で眠らせて事なきを得た。


これからあの2人は、どんな未来を掴むのかな……







今回も読んでくれてありがとうございます。

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