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純白な彼女
僕はコウ。彼女の名前はリイ。
僕と彼女は大学のサークルで知り合った。
リイはどこか透明感のある、純白という言葉がぴったりな、雨の日の次の日の葉についた露のような子だった。
僕はどんどん彼女に惹かれていった。
以前付き合ったタイプとは正反対だ。
とても人見知りなようで、
話しても控えめなところが
少し物足りなかったがそれがいい。
そしてついに僕たちの交際が始まった。
彼女は少しずつ少しずつ
自分から歩み寄ってくるようになった。
僕は嬉しかった。
付き合ってはや1年と3ヶ月が経った。
長いようで短かった。
喧嘩は一度もしたことがない。
彼女の家でくつろいでいたある日、
「コウくんに話があるんだけど、」
とリイは言ってきた。