一人で独り
腹もふくれたし、顔も洗ってさっぱりしたところで先程の湿っぽい話をしようか。
そのためには外に出る必要がある。実際に見た方が早いだろうから。
「うわ、さっぶ。」
2月の朝なので当然だった。吐く息が白い。体感温度的には6度ぐらいか?なんにせよ、寒い事には変わりがない。
ただブラブラしながら話をするのも嫌なのでどこかに寄ろう。そう言えば家には菓子パン程度の食べ物しか無かったので、スーパーマーケットにでも行って食材を手に入れよう。これは関係のない話なのだがスーパーマーケットとは何故そういう名前になったのだろう?何がスーパーなのだろう?後で調べてみるとするか…。
おっと、本当に関係のない話だったな。すまない。
何せ今から話すのはオレにとってあまり話したいとは言えない話だからな。
じゃあ、話さなければいいって?
違うんだなこれが。話したくないけど誰かに話したいんだ。こういうのを矛盾っていうのかな?なんとなくそんな気分なんだ。
どうでもよくはない話をしている内にスーパーに着いた。まずは肉を手に入れよう。肉だ、肉。
あとは…バランスを考えて野菜も必要だな。そうそう、調味料も手に入れないとな。確か醤油が残り少ないはずだ。
ついでに今日の献立を決めよう。
昼は、そうだな、オムライスにしよう。オレはこう見えて料理が出来るのだ。ていうか家事は基本全般的に出来る。出来ない事といえば勉強くらいか?いや、でも高校では中の下くらいだったから出来ないことはない、はず。
また話が逸れた。まぁつまり料理くらいは簡単に出来るってことだ。
夜はカレーにしよう。2日くらい保つし。
…食材などを調達している間に気付いた人がいるかもしれないが、(これは文字なので当然誰も気付けないが…映像化すれば気付けるのになぁ、しないかな?映像化…)今の今まで誰ともすれ違ってない。
そう誰も居ないのだ。
本当に誰も。
誰一人。
オレ以外。
そう。
この街は。
オレしかいない独りぼっちの街。
どうもですです。くらげです。
ここからやっと本題に入ります。
あとちなみにスーパーマーケットっていうのは、
マーケットが「市場」って意味で、スーパーが「超える」、この2つを合成して「伝統的な市場を超えるほどの商店」って意味で作られた造語らしいですよ。以上ウィキ先生より。