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夢と朝と

「お兄ちゃんごはーーん!!」

今年で7歳になる弟の翔太がそんな事を言いながらオレの上に飛び乗ってきた。

「お兄ちゃんおはよう!ご飯だよ〜」

「お兄ちゃんは今眠いんだ。起こさないでくれ。」

布団を被りなおしながら適当に返事をした。

「またお母さんに怒られちゃうぞ〜!お母さんは怖いんだぞ!鬼みたいになるぞ!」

「そのセリフで翔太が怒られると思うけどな。」

「いいから、早く起きて〜!」

仕方ないな、と思いつつ布団から出ようと身体を起こした時


ピピピ、ピピピ、ピピピ


……そのけたたましく鳴り響く目覚まし時計で目が覚めた。

「夢か…そっか、そうだよな」

てか夢の中でも寝てるオレってどんだけ怠け者なんですかね。

今何時なのか確かめるために身体を起こす。6時半。今日何もないのに6時半に起きたのは単純に生活リズムを変えたくなかったからだ。

取り敢えず起きて朝飯を食おう。腹が減っては戦は出来ないからな。まぁ戦なんてしないけど。


どうにか布団から抜け出し階段を降りてリビングに入る。

「おはよう。」

返事が返ってこなかった。辺りを見回しても親父もお袋も、どころか翔太もいなかった。

そう言えば誰もいないんだったな。

どうやら目がちゃんと覚めてないらしい。夢の中では幸せだったからな、覚めたくないんだろう。

あんな風に翔太に起こされて、一緒に飯食って、学校まで送ってやって、そして自分の高校に行く。そんな当たり前の生活が幸せだと気付いたのは最近だったりする。

そしてそんな幸せがずっと続くと思っていたし、事実ずっと続いていた。最近までは。

いや、少し違うかな。"あの日"までは、そう言った方が正しいだろう。

…まぁこの話は少し後でするとしよう。朝っぱらから湿っぽい空気になるのは嫌だろう?


「頂きます。」

昨日コンビニで買ってきてた…買ったわけではないのだが。まぁ取り敢えずこの菓子パンで空腹を満たす。

美味くはないのだが、何も食べないというよりはいくらかマシだ。

「ご馳走様でした。」

この言葉も忘れずに。命を頂いてるんだから。パンに生き物が使われてるかどうかは別として。

朝食を終え、顔を洗おうと洗面所に向かう。


バシャバシャ。


蛇口の前に顔を乗り出し、水を浴びる。

冷たくて気持ちいい。

鏡に顔を向けるとそこにはまぁ当たり前だが、オレの顔が写っていた。自分で見ても虚ろで無機質な目だった。

今回からちゃんと始まります!!

おっと、自己紹介を忘れてた。どうもくらげです。

次回かその次あたりから本題に入ります。

これはまぁ……最初に書かなければいけなかったお話です。これからも読んでいただけるとくらげ的にはとても嬉しいです。ハッピーです。

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