1話 問題児は、捻くれ者です。
1話やっと更新しました。
へたくそですが読んで貰えると嬉しいです。
ここは死神界。
死神たちが暮らす世界。
その死神界には、闇と光の力が集まる。
それが、魂。死神は魂を狩り、自分の能力を高める。
たった1人の少女を除いては・・・
「こらっ、空崎・・・起きろー!」
と机の上に寝るフリして、怒鳴られているのは私、空崎 蒼唯、16歳。
でも、私は・・・
「・・・」
無言。それに、怒鳴ったって怖くないよ、先生。
「いつまで寝る気だっ」
うーん・・・気が済むまでかな~・・・なんて心の中で答えてみたりもする。
でも・・・
「・・・」
もちろん、無言。
だって、言葉にするがめんどくさい。
ていうか、先生・・・私が寝たフリしてるのに気付いてない・・・。
鈍感なんだね・・・なんかどんまいだね。
「先生ー、授業してくださーい」
真面目な発言・・・えらいなー・・・なんて思ったりそうでなかったり。
授業してなにが楽しいんだか。
私には理解できないこともないけど・・・しない・・・。
そしてここは、死神養成学校。
それは崩壊の危機が過ぎ去った後に設立された。
彼らが生きるため、子孫を残すために。
学校は初等部・中等部・高等部と年齢別に区別。
それぞれA~Eクラスを設置。
死神の能力でクラスが決まる。
トップクラスはAクラス、そして落ちこぼれのクラスはここ。
まぁ、クラスなんてどーでもいいんだけどね~。
ちなみに死神界だから、みんな死神。
死神、と言っても人間と姿形は変わらない。
私も・・・死神かな。だから、地上で暮らしている人間よりは何もかもが上。
まぁ、死神は人間界では嫌われてるけどねー・・・。
「よーし、んじゃ、いつもの訓練やるぞー、ペア作れー」
訓練を私たち死神は対戦と呼ぶんだ。
力を伸ばすために自分が持つ魂を狩る武器を使って、戦うんだ。
でも、普通に戦ったらいくら落ちこぼれのEクラスでも、学校の半分は潰れるくらいの被害が出る。
それを阻止するために、担任の死神が結界をはり、その中で戦いあう。
まぁ、めんどくさいモノに変わりはないんだけど。
それにしても、いきなりだな~・・・、先生なんか話してたっけ・・・?
・・・聞こえてなかったって、事にしておこう。
「・・・なぁ」
ふぁ~・・・眠たいな・・・
「・・・おい」
今から、対戦やるんだったら・・・寝れるよね~。
基本、私は参加しないから。
「おいっ、聞こえてんだろっ」
聞こえてますとも。
「無視か、コラ」
話すのもめんどうだけど・・・仕方ない・・・。
「・・・なに?」
「お前、起きてただろ」
そう断定した男。
名前は・・・確か・・・ん?・・・誰だっけ?
「・・・あの、誰だっけ?」
「はぁっ?」
「いや、名前知らないから・・・」
「お前なー・・・隣の席のやつの名前くらい覚えろよなー・・・」
「興味ないから。覚えない」
そう言い張る私を、目の前の男は眉間にしわを寄せて睨んできた。
「俺は、中多 恭介だ」
「そーなんだ」
「・・・どうでもいいみたいだな」
「うん」
本当にどうでもいいし、興味ないからね。
「それより、お前さっき起きてただろ」
起きてましたけど・・・それが何か?心の中で答える。でも・・・
「なんのこと?」
あくまでしらを切る。
「寝たフリなんかしやがって・・・」
「あなたには関係ないよ」
「あるよっ!」
ないでしょ。心の中で否定する。
「あるんだよ・・・お前が俺の対戦ペアなんだよっ」
「あー、そうなんだ」
「いつもいつも、お前がやらねーから、担任のハゲとやらなきゃいけなくなるだろー」
はっ?知らないしそんなの。
「やればいいじゃん、私には関係ない」
「・・・ははーん、俺わかったぞ」
「・・・何が?」
「お前、俺に負けると思って、やりあうのが怖いんだろ」
・・・はっ。馬鹿馬鹿しい・・・。
「怖いなんて思ったことなんかない」
そう・・・、怖いなんて思わない。 ほんとに怖いと思ってたのは・・・あの人だけ・・・。
「嘘つくなよ、負けんのが怖いんだろこの弱虫」
こいつは私を挑発してる。・・・めんどうだ。
でも、戦えない・・・戦ってはいけない・・・。
「・・・弱虫なんかじゃない」
「んじゃ、証明して見せろ」
「戦うとあなたが傷つくことになってしまう・・・だから無理」
・・・誰ももう2度と傷つけたくなんかないの・・・。
「それっ、どうい・・・」
「お前らーっ」
中多の声を遮って、先生の怒号が聞こえた。
きっと、私達が対戦に出ないからだろう・・・。
・・・よし、逃げよう。
「・・・」
無言で席から立ち上がり、そして、軽い鞄を持ち上げた。
「どこ行くんだよっ」
隣の席の中多が立ち上がり、腕を掴もうとしてきた。
寸前で避けて、一瞬で窓際へ移動した。
葵唯が首に着けている赤いチョーカーが揺れて、鈴が奏でる。
「私のことはほっておいて」
身軽に窓の桟へと飛び乗って。
教室を振り返った。
「じゃっ、私はサボります!」
堂々とサボり宣言。
窓から飛び降りて、姿を消す。
教室には鈴の音だけが響き渡っていた。
なんか微妙なところで終わってしまいました・・・(-"-)
また、近いうちに2話を更新できるように頑張ります!(^^)!
ぜひ、読んでくださいねー♪