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好きだからやめられなかった私が、やめることにした話

作者: SUN3
掲載日:2026/04/19



クラスで一番かっこいい彼に告白して――振られた。


「ごめんね。君のことは、友達としてしか見られない」


何度も聞いた言葉だ。



「やっぱり振られちゃったよ」


ララは笑いながら、クレアに報告した。


「もう最後にしなさいよ。何回目?」


「八回目。キリがいいから十回までいこうと思ってたのに」


クレアは呆れたようにため息をつく。


「付きまとわれて迷惑でしょ。本当に好きなら、やめてあげなさい」


ララは少しだけ考えて、首をかしげた。


「本当に好きだから、やめられないんじゃないの?」


「違うわよ」


クレアはきっぱり言う。


「本当に好きなら、相手が幸せならそれでいいって思えるの」


少しだけ間を置いて、続けた。


「ララ、あんた。ライオネル君が他の子と付き合ったら、意地悪しそう」


「……するかも」


ララは苦笑する。


「私の方がふさわしいって、言っちゃうかも」


「ほら見なさい」


クレアは腕を組んだ。


「いい? きっぱり、縁を切るのよ」


ララは小さく頷いた。


「……難しいけど、頑張る」



それから、ララはライオネルのグループと距離を取った。


できるだけ、目も合わせないようにした。


すると――


「ララ」


逆に、ライオネルの方から話しかけてくるようになった。


「付き合えないのは変わらないけど、友達ではいたいんだ。距離を取らないでくれないか」


その言葉に、ララは一瞬だけ迷う。


けれど――


「ララは、ライオネル君のことを忘れたいの。中途半端に優しくしないで」


クレアが間に入った。


ライオネルは言葉に詰まり、わずかに耳を赤くする。



距離を取って、初めて見えるものがあった。


見たくなかったものも。


ララは気づいてしまう。


――ライオネルが見ているのは、自分じゃない。



(ああ……そういうことなんだ)


ララはそっと息を吐いた。


二人の仲を取り持つことは、できる。


きっと、うまくいく。


でも――


(今の私は、祝福できない)


だから。


(もう少しだけ、時間が欲しい)


現在、連載中です。ぜひ見に来てください。

乙女ゲームのバッドエンド絵師、ゲーム世界に転生する 〜バッドエンドしかない世界で、運命を捨てる〜

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