第7話 婚約披露パーティ②
第7話 婚約披露パーティ②
貴族と言うのは面倒なものだ。立場が近しい者同士では見栄を張りあい上の者に対しては取り入る為に媚を売ってくる。今だってそうだ目の前には子爵やら伯爵やらが気味の悪い笑みで挨拶をしてきている。
「この度はご婚約おめでとうございます。いやぁ〜神童と名高いリュゼル様と巨人族の中でも特に美しく巨人姫と呼ばれているフィーネ様のこのご婚約は歴史的なことですよ」
「その通りです、いやぁ〜実にめでたい」
この2人はゲームでは出てこなかった反国王派の貴族達だ、要するに原作主人公にとっての敵だ。反国王派の貴族は活躍し続けやがて王女と婚約を結ぶに至った主人公を疎ましく思っていたからな。ゲームでは厄介な妨害工作を何度もされたものだ。
「皆、我が息子の婚約披露パーティに良く集まってくれた、今夜の婚約は歴史的に見ても数少ない人族と巨人族のものだ」
一瞬言葉を止め指を鳴らすと魔力がドーム状となり広がっていった。
そして皆に改めて問いたい今の王はこの国を治めるのに値するのか?私はあの日から常々考えてきた。そして私はこう結論付けたNOと」
「たしかに最近の陛下の行動は些か目に余る」
「最近は、隣国に進行するための準備を進めているとか」
「なんと!そのようなことが!」
父上なにを考えている?まさか反乱でも起こす気か?あり得なくはないがそれにしてもこのタイミングでか?
「今ここに宣言する!私ゼガルド・グレイと」
後ろから巨体が現れ言葉を繋ぐ。
「私、カルラ・フェザントは「「連合軍を組み国王へと反旗を翻し新たな王としてラリー第2王子を据える!我々に賛同するものは2日後共に王城へと攻め入るぞ以上だ」」
そう言って父上とカルラ侯爵は下がっていった。
集まった貴族達はざわつき動揺している、それは俺も同じだ、こんなイベントゲームには無かった。ゼガルドは序盤の方で暗殺され退場するはずだったがまだ暗殺されるのはまだ先のはず。
ゼガルドは昔妹が王の第2婦人として半ば強制的に嫁がされかけそれに反発した先代グレイ侯爵が妹と共に国外に亡命しようとしていたところを殺されている。それ以来表向きにはお受けに従順なふりをしつつ反旗を翻すのを狙っていたがそれも叶わずその力を恐れた王家により暗殺され退場するそんなキャラだった。
しかしラリー第2王子か⋯王国史上最高の魔法の才を持ち剣術、勉学にも長けている上に強い正義感の持ち主との噂だ。経験が少ないのが少々ネックだがラリー第2王子ならば確かに次代の王に相応しいだろう。
そんな事を考えつつ俺は父上の下へと向かった。父上の部屋の前につき扉をノックする。
「入って良いぞ」
それを聞いて扉を開け中へと入っていく。
「失礼します。父上さっきのあれは一体どういうつもりですか?冗談じゃすみませんよ!」
「まぁ、落ち着けこれは我が父と叔母上の敵討ちでもあるんだ。」
そう言って父上はコーヒーカップを渡してくる、父上はコーヒーを飲みながら言葉を続ける。
「このまま放っておけば民衆の王家に対する不満は爆発しいずれ反乱が起き多くの人が犠牲になるだろう。その前に我々貴族だけで終わらせてしまうんだ」
確かに俺含め父上もカルラ侯爵も強いそれこそそれぞれ単独で王城を制圧出来るだろう。
面白いやってやろうじゃねぇか
「それで第2王子様とは合流する予定はあるんですか?」
「あぁ実はこの計画はかなり前から準備していてなすでに別邸にて準備をしていただいている。明日改めて挨拶に向かうぞ」
「分かりました」




