第四十七章:キングコングの居場所探し
カラン——
……いや、ガタン……ドスン……!
相談所の床が微かに揺れた。
「……おい、またデカいのが来たんじゃないか?」
誠が壁に手をつく。
ドォン……ドォン……
巨大な影が相談所の外に立っていた。
「……入ってもいいか?」
低く、響くような声。
誠は少し圧倒されながらも、なんとか返事をする。
「ど、どうぞ……!」
——ズゥゥン!
ドアの枠いっぱいに、巨大なゴリラのようなモンスターが姿を現した。
「おお、キングコングか!」
れながノートを開く。
「お名前は?」
「コンガだ。」
「コンガさんですね。それで、本日はどんなご相談でしょう?」
コンガは、力強い腕を組み、重いため息をついた。
「……俺、人間の街に馴染めない。」
誠とれなが顔を見合わせる。
「馴染めない?」
「ああ。俺はもともと、ジャングルの王だった。だが、今の時代、ジャングルは減り、俺の居場所はなくなってしまった。」
コンガは、大きな手で頭をかく。
「人間の街に行ってみたが、みんな俺を怖がるか、珍しいものを見るような目で見るだけ。 どこにいても居心地が悪い。」
れなが頷く。
「つまり、自分の力を活かせる自然環境に関わる仕事を探しているってことですね?」
「ああ。しかし、俺のような巨体が役に立つ仕事があるのか?」
誠がニヤリと笑った。
「あるじゃねぇか、ぴったりの仕事が!」
コンガが興味を示すように顔を上げる。
「……何だ?」
「自然保護区の管理人になれ!」
コンガの目がわずかに輝く。
「自然保護区?」
れなが頷く。
「コンガさんのような存在がいれば、絶滅危惧種の保護や密猟者の監視ができるわ。しかも、ジャングルに適応しているから、環境を守るのに最適よ!」
誠がさらに補足する。
「最近、熱帯雨林や野生動物を守る活動が世界中で注目されてるんだ。お前のパワーと知恵があれば、自然の守護者として大活躍できるぞ!」
コンガはしばらく考え込んだ。そして、ゆっくりと笑みを浮かべた。
「……なるほど、それは確かに俺にしかできない仕事かもしれないな。」
そして、力強く頷く。
「よし、俺は自然保護区の管理人になる!」
結果:キングコングの新たな道
数ヶ月後——
コンガは、アマゾンの熱帯雨林の保護活動に従事することになった。
彼の圧倒的な存在感と行動力により、密猟者たちは活動を諦め、動物たちは安全な環境で暮らせるようになった。
「俺の居場所は、ただのジャングルじゃなかった。今は、この世界の自然を守るために生きている。」
届いた手紙には、そんな言葉が書かれていた。
「さて、次はどんなモンスターが来るかな?」
相談所のドアが、再び大きく揺れる——。★




