第四十六章:ゴジラの破壊から創造へ
カラン——
……いや、地鳴りがした。
「……お、おい……これはヤバいんじゃないか?」
誠が壁に手をつく。
ドォン……ドォン……ドォン……!
まるで地震のような振動が続き、相談所の窓ガラスがガタガタと揺れる。
そして——
ドアの外に巨大な影が立っていた。
「……入ってもいいか?」
低く響く声。
誠が天井を見上げるようにしながら、震える声で答える。
「ど、どうぞ……!」
——ズゥゥン!
ドアが開き、そこには圧倒的な存在感を放つ怪獣が立っていた。
「おお、ゴジラか!」
れながノートを開く。
「お名前は?」
「ゴウだ。」
「ゴウさんですね。それで、本日はどんなご相談でしょう?」
ゴウは、重く低い声で答えた。
「……俺、もう破壊することに疲れた。」
誠とれなが顔を見合わせる。
「疲れた?」
「ああ……。俺はこれまで、何度も街を破壊し、敵と戦ってきた。でも、最近はふと考えるようになったんだ。このまま俺は、ただ破壊を繰り返すだけの存在なのか?」
ゴウは腕を組み、どこか遠くを見るような目をした。
「……俺は、何かを守ることができないのか? 破壊ではなく、創造のために生きることはできないのか?」
れなが頷く。
「つまり、力を活かしながら、破壊ではなく建設的な仕事を探しているってことですね?」
「ああ……だが、こんなデカい体で何ができる?」
誠がニヤリと笑った。
「あるじゃねぇか、ぴったりの仕事が!」
ゴウが興味を示すように顔を上げる。
「……何だ?」
「環境保護活動家になれ!」
ゴウの目がわずかに光る。
「環境保護……?」
れなが頷く。
「ゴウさんの力があれば、海の浄化や森林保護にも貢献できるはずよ。例えば、海のゴミを一掃したり、違法な開発を止めたり……。人間の環境問題を解決する手助けができる!」
誠がさらに補足する。
「お前の体の大きさとパワーは、破壊だけに使うもんじゃねぇ! 例えば、海洋生態系の管理や絶滅危惧種の保護とか、世界を守るために力を使えるはずだぜ!」
ゴウはしばらく考え込んだ。そして、ゆっくりと笑みを浮かべた。
「……なるほど、それは確かに俺にしかできない仕事かもしれないな。」
そして、力強く頷く。
「よし、俺は環境保護活動家になる!」
結果:ゴジラの新たな道
数ヶ月後——
ゴウは、「ゴジラ環境保護基金」を設立。
彼の影響で、海洋環境や森林保護の重要性が世界的に認知され、多くの人々が環境活動に関心を持つようになった。
「俺の力は、ただの破壊のためのものじゃなかった。今は、この世界を守るために使っている。」
届いた手紙には、そんな言葉が書かれていた。
「さて、次はどんなモンスターが来るかな?」
相談所のドアが、再び大きく揺れる——。★




