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モンスターキャリア相談所-キャリコンにお任せ♪-  作者: 乾為天女


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第四十四章:プレデターの平和すぎる世界

 カラン——

 ドアが静かに開いた。

 ……が、誰もいない。

「またポルターガイストか?」

 誠が首をかしげた瞬間——

 ズシャッ!

 鋭い気配とともに、天井の隅から何かが降りてきた。

「……ここが、仕事を探せる場所か?」

 低く、研ぎ澄まされた声が響く。

 れながノートを開く。

  「……プレデターですね?」

「そうだ。」

 誠が少し身構える。

  「お、おお、プレデターか!?」

 暗視ゴーグルのような目、筋肉質な身体、全身に装着されたハイテク装備——

 目の前に立つのは、戦闘に特化した究極の狩人だった。

「お名前は?」

「スカルだ。」

「スカルさんですね。それで、本日はどんなご相談でしょう?」

 スカルは腕を組み、静かに語り始めた。

「……俺は、狩ることしか知らない。」

 誠とれなが顔を見合わせる。

「狩ることしか?」

「ああ。俺は、長年獲物を追い続けてきた。敵を発見し、追跡し、仕留める——それが俺の生き方だった。」

 スカルは、じっと拳を見つめる。

「だが、この世界はあまりに平和すぎる。 獲物はなく、戦う理由もない。俺の狩猟技術は、ただの無駄な力となった。」

 れなが頷く。

「つまり、戦闘技術を活かしつつ、平和な世界でも役立つ仕事を探しているってことですね?」

「ああ。しかし、そんなものがあるのか?」

 誠がニヤリと笑った。

「あるじゃねぇか、ぴったりの仕事が!」

 スカルが興味を示すように顔を上げる。

「……何だ?」

「サバイバルスクールの講師になれ!」

 スカルの目がわずかに光る。

「サバイバル……?」

 れなが頷く。

「スカルさんの追跡能力や戦闘技術は、サバイバル術の最高峰よ。なら、それを人間に教える仕事があるんじゃない?」

 誠がさらに補足する。

「最近、アウトドアやサバイバルが流行ってるし、災害対策のために生き残る術を学びたいってやつも多いんだよ! お前の技術を使えば、どんな環境でも生き延びられる最高のサバイバルスクールが作れるぜ!」

 スカルはしばらく考え込んだ。そして、ゆっくりと笑みを浮かべた。

「……なるほど、それは確かに俺にしかできない仕事かもしれないな。」

 そして、力強く頷く。

「よし、俺はサバイバル講師になる!」

 結果:プレデターの新たな道

 数ヶ月後——

 スカルは、「プレデター・サバイバルスクール」を開校した。

 その徹底的な実戦指導は大人気となり、軍隊や冒険者、アウトドア愛好家がこぞって学びに訪れるようになった。

「俺の狩猟技術は、ただの戦闘技術じゃなかった。今は、人々の生存率を上げるために使っている。」

 届いた手紙には、そんな言葉が書かれていた。

「さて、次はどんなモンスターが来るかな?」

 相談所のドアが、再び静かに開かれる——。★


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