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序章

 私は、姓は木原、名は峻、肥前の国の出身である。幼い頃から、日本の古典文学に親しみ、特に日本固有の和歌に傾倒してきた。そんな私であるが、遠く紀州藩の松阪というところに、古くは日本の古事記から研究を行い、中でも和歌について、様々考察をしていらっしゃるという学者・本居宣長という方の噂を耳にした。そこで、恐れながらも、その教えを請いたく、松阪をはるばる訪れ、弟子の一人として、現在、宣長様のもとで和歌研究をさせていただいている。

 宣長様は、多くの著書を記されているが、その中でも私が特に興味を抱いたのが、『枕の山』という書物である。これは、宣長様が日頃から愛していらっしゃる桜花に関する和歌だけを集めた書物であり、私も恐れながら拝見させていただき、自らの研鑽に生かしていただいている。なんとまぁ、大層な書物であることか。一首一首、宣長様の貴重なお時間を割いていただき、私なりの考察も含めながら、宣長様の思いを後世に伝えていきたいと思っているところである。また、それが、微力ながらも私のできることであると思っている。

 『枕の山』に掲載されている和歌は合計三百十五首に及ぶ。その一首一首に物語があり、宣長様の桜花への熱い思いが秘められていることと、推察しているところである。

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