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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

よく分かんない作品集

全裸で女子校に突撃したらいろいろあってJKと結婚することになった

作者: 七宝

 9月にオプチャで夜中に1人芝居してたやつです。別にR15じゃなくてもよかったんですけど、主人公がずっと裸なんで一応つけました。

【悲報】明太マヨ工場、試食コーナーで血圧が上がりすぎて爆発する客が続出したため閉館。


 俺は自分の目を疑った。

 旅行のついでに寄る予定だった明太マヨ工場が閉館したというのだ。


 明太マヨ工場といえば先週めんたいパークとマヨネーズ工場が合併して出来たばかりじゃないか。

 こんな神みたいな組み合わせなのに、不用意に爆発する客のせいで閉館に追い込まれるなんて許せない! なんとかして俺が復興してやる!


 そう決意して俺は布団に入った。


 よくないことだとは分かっているが、俺はいつも布団の中でスマホをやっている。


 暗い所で寝る前にスマホの画面を見る。

 いいことなわけがない。目の自殺と言ってもいいだろう。だが、やるのだ。俺の人生は俺が決めるのだ。


 俺は布団の中で、自分が主催しているLINEのチャット部屋に明太マヨ工場復興の話を熱心に書き込んだ。


 それを見ていた女子高生の子が「うちは明日明後日文化祭」と発言して、その部屋は文化祭の話で持ち切りになった。

 そしてそれは女子高生の子が寝た後も朝まで続いた。


 そのチャットを見ているうちに俺の中の明太マヨ工場復興欲はどんどん薄れていき、いつのまにか頭の中が「文化祭行きたい」で埋め尽くされていた。


 よし、文化祭行こ! 思い立ったが吉日だ! 近所の女子校に潜入じゃい!


 現在時刻8時51分、もう学校は始まっている! 急がねば!


 俺は家を飛び出し、超速で近所の女子校に向かった。


「君、止まりなさい! なんで裸なんだ!」


 正門から入ろうとする俺に体育会系のゴリマッチョの男がそう言った。


「え、全裸だと入校出来ないんですか? なんでですか? そんな法律ありませんよね? 訴えますよ?」


「学校以外もだよ」


「え? この道路も全裸はダメってことですか? それひどくないですか? じゃあ俺はどこにいればいいんですか?」


 俺はこの門番の男に対して苛立ちを覚えた。なぜ俺がこんな理不尽な仕打ちを受けなければならないのか。


 男にビームをお見舞いしようと腕を変形させた刹那、視界の端に4人のミニスカJKがいることに気がついた。


 そのうちの2人が1人の両腕を押さえつけ、動けないようにしている。リーダーらしき超ミニスカJKが地面に手を伸ばし、泥をすくった。

 そしてリーダー格超ミニスカJKの手は押さえつけられているJKの口へと運ばれていった。泥を食べさせようとしているのだ。

 いじめじゃないか。こんなの立派な犯罪じゃないか。


 門番の男にそう訴えると、男は「あんなの見て見ぬふりしといたほうが平和に進むんだよ。波風立てない方が楽なのさ。それより全裸の不審者の方が優先だよ」と言って俺に襲いかかってきた。


 俺は目からビームを出して応戦した。すると門番の男は「腕じゃねーのかよ!」という呪文を唱えて鏡を出現させ、ビームを反射させた。ビームは近くにあった畑に直撃し、畑は跡形もなくなった。


 やるじゃないか、門番。

 さて、次はどんな攻撃を仕掛けてやろうか⋯⋯


「先生!」


 門番の後ろからJKが走ってきた。口の周りが汚れている。さっき泥を食べさせられていた子だ。


「私、今あの子に泥を食べさせられました! 先生さっき見てましたよね! こっち見てましたよね! 助けてください!」


 必死に訴えるJK。


「⋯⋯知らん。俺はこの変質者の対応で精一杯だ。後にしろ」


 こいつ、教師の風上にも置けないやつだな! そう思った次の瞬間、俺は我を忘れて男に殴りかかっていた。


「お前、生徒が大事じゃないのか! いじめ問題はお前らが1番優先すべき事だろうが!」


「生徒が大事だから大ごとにしたくねぇんだよ! 不審者のお前には俺たちの苦労なんか分かんねぇよ!」


「そんなぁ、ううぅ⋯⋯」


 それを聞いた泥食いJKは涙を流しながらその場に崩れ落ちた。


 殴り合いの結果俺は勝利し、無事文化祭に参加することが出来た。全裸で女子校を歩き回るのは最高の快感だった。

 しばらく堪能してから外へ出ると、門の所にあの男と泥食いJKがいた。


 力なく横たわる男に泥食いJKがなにやら言っている。


「なんで助けてくれなかったんですか」


 悲しそうな顔をしている。


「俺は不審者の対応に忙しかったんだ」


 不審者じゃねーよ。


「見てたのに」


「あの後お前に泥を食べさせたやつを捕まえるつもりだった」


「嘘だ! さっき大ごとにしたくないとか言ってたじゃない!」


 そうだそうだ!


「フン、そりゃそうだよ⋯⋯黙って見てればお前はそのうち居なくなるだろ? でももしあの3人を捕まえて罪を明るみにすれば、うちの学校から3人退学者が出ることになる。お前1人のほうがうちとしてはいいんだよ」


 こいつ⋯⋯! 息の根を止めておくべきだった!


 俺が怒りに任せて毒マグマを出そうとしたその時、泥食いJKが動いた。


 彼女はひとつため息をついたあと、近くに落ちていた太めの木の枝を拾い、俺との戦いで動けなくなっていた門番の男の肩を叩いた。


「うぎゃあ! てめぇ、なにしやがる!」


 次に腹を叩いた。バットの半分ほどの太さはあるので、女性の力でもかなり痛いだろう。


「お前、そんなことしたらあいつらと一緒じゃないか! お前も人を傷つけるのが好きなんだな! ははは、はは⋯⋯はっはっはぁ! あーっはっはっはっはっは!」


「黙れジジイ!」


 泥食いJKは叫びながら何度も木の枝を振り下ろした。


「いじめる側は問題にならないんだろ! 告発されないんだろ! やられるほうが悪いんだろ! ならジジイ、お前が悪いんじゃないか! 死ね! 死ねぇ! 死んじゃえーっ!」










 やがて男は動かなくなった。


「あの、さっきはありがとうございました」


 泥食いミニスカJKが俺にそう言った。


「礼を言われるようなことはしていないが⋯⋯」


 ただ俺はあいつにムカついただけだ。


「あの、もし良かったら私と⋯⋯」


 そう言って彼女は右脚を曲げ、膝をついた。

 そしてポケットから小さな箱を取り出し、俺の方に向けてパカッと開いた。


「結婚してください!」


「もちろん!」


 突然の展開にパニックになった俺は、すぐに返事をしてしまった。


「やったぁー!」


 というわけでその日に婚姻届を出し、俺たちは夫婦となった。


 あの時食べた泥が意外と美味しかったらしく、それから彼女の好物は泥になった。さっきの朝ごはんの目玉焼きにも泥をかけて食べていた。


 俺はとても驚いたが、悪いことをしているわけではないので何も言わなかった。

 それよりも、彼女が夜な夜なホームレスの住処になっている公園に行って放火して回っていることのほうが心配だった。


 寝言も「人が焼ける匂い⋯⋯むにゃむにゃ。ジューシーハムのミノムシ。オスシ」しか言わないし、ちょっと良くないよな。


 巡回中の警官に何度も見つかっているらしいのだが、彼女の行為は黙認されているのだという。不法に住み着いている彼らを燃やすことが警察のメリットになっているからだろうか。


 やがて街からホームレスがいなくなった。


 いなくなったにもかかわらず、彼女は今日も泥を食べ、ライターを持って外へ出ていった。

 彼女はどこへ行っているのだろうか。

 いじめっ子ミニスカJK3人組がお泊まり会をしてるところに襲撃して木の棒で叩きまくって火をつけて人型ハンバーグにしてやったらしい。

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