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とある薬師の受難  作者: 散歩道
26/43

糞爺からのおO・NE・GA・I

頭の中に突如響く声。

そして目の前では泣き叫ぶ幼女。

訳のわからない主人公ですが、どうなる事かは読んでのお楽しみです。

ふとが付くと知らない天井だった・・・。


うん、ありきたりなセリフを言ってみたもののここはどこだ?

突如頭の中に声が響いたと思えば意識がブラックアウト・・・。

呪れた装備をした記憶も無く念話とも違う感覚一体何が起こったのだろうか?


『ほっほっほ・・・。人の子よ気がつかれましたかな?』


「ふむ。お前は神・・・ではないな?」


『ほうほう。ワシの姿を見ても愕かぬとは人の子よお主は一体何者じゃ?』


「その問いに答えてやっても良いが、その前に質問がある。


俺の記憶が正しければ、お前は初代魔王と呼ばれた存在だな?」


『正解じゃ、人の子よ。我の姿を見た事のある人族は当の昔に生きては居ない筈じゃが?

お主は本当に人の子か?

そして我ら魔族、それも歴代魔王にのみ継承される数々の装備品を持っているのは何故じゃ?』


「ふむ。それに関しては説明が難しいなぁ。どうせ説明しても信じる事は出来ないだろう。」


『そうか、では失礼するぞい?』


初代はそう言うと、俺の頭に手を置く・・・。


「まさか、お前ら魔王は・・・・。」


『ほうほう、なるほど・・・。


よもやこんな事が・・・・。


にわかには信じがたい事じゃ・・・。』


「おい、勝手に納得してないで説明しやがれ。」


『すまんすまん。お主の記憶を少しだけ覗かせてもらったのじゃ。』


「なっ!?お前ら魔族はそんなスキルを・・・。」


『いやいや、コレはワシだけの物で継承すらできなんだ。それに心配には及ばん。

読めたのはお主が説明しようとした事のほんの触り位のもんじゃて。』


「そうか。まぁいい。で、何がどう解ったんだ?」


『まず一つは、お主はこの世界の生まれではない事。


そして二つ目は、お主の生きた世界には我々魔王どころか魔法すら存在せんかった。


そして三つ目、お主は歴代魔王以上の化け物と言う事じゃな。』


「おいおい、化け物とはあんまりじゃないか?」


『褒め言葉のつもりじゃったが、すまんかったのぉ。』


「で、一体なんのようなんだ?」


『そうじゃそうじゃ、ワシの意識はほんのさっきまでお主の目の前の48代目の中で眠っておったんじゃ。


まぁ、眠っておったと言っても時々彼の者の目を通して世界を見たり、歴代の魔王と話をしたり

自由なもんじゃった。


ところが、先程のお主がワシの姿になった途端お主の仮面に吸い込まれたのじゃ。


それでじゃ、我らが魔王はその力を代々次代に継承して魔界を納めておったのじゃが


先代の魔王が勇者に敗れ眠りに付き現魔王に力の継承を行う時に問題が起こったのじゃ。』


「ほう、問題だと?」


『そう、歴代魔王が継承して来たのはその能力だけではないのじゃ。

先程お主が見せた装備もそうじゃ。

歴代魔王が装備し続け装備自体に魔力を込めて来たのじゃ。


それが先代が眠りについて現魔王の継承の儀の際に現れる筈の装備が現われなんだ。』


「現れなかった?どうゆう事だ?」


『本来継承の儀の際に、我々歴代魔王の意識が目覚めると共にそれら装備品も一緒に現れるのが本来じゃったのじゃが、何故か今代に限りワシ等歴代の魔王の意識のみじゃった。


まぁ、継承の儀自体は魔王一人で行う為に他の者には知られる事は無かったのじゃが

先程の様に本人を上回る力の持ち主からの解除呪文や長時間の戦闘で魔力が低下した場合には

姿を維持出来なくなり誤魔化しが聞かなくなるんじゃよ。』


「ほー。それは又大変だなぁ・・・。」


『お主はかなり切れ者な上にいぢわるな性格をしておるのぉ・・・。』


「なっ!?何の事だ?」


魔王セットなぞ星の数程所有しているためくれてやっても良いのだが

ただでくれてやるのもなんかそんした気分になる為交渉の余地を探していると

考えを読まれてしまったようだ。


『言わんでも顔に書いてあるわい。』


「し、しらん。」


『そんな事を言っても、精神体のワシ等には対価なんぞ払えんぞい?


それに、本来の力を取り戻した現魔王ですらお前の配下にすら勝てぬと思うが

それでも何を望むのじゃ?


どう見ても、金や名誉で傾く性格はしておらんだろうし・・・。』


「全部バレバレかよ。」


『伊達に長生きはしておらんわい。まぁ、肉体は既に滅んでおるがのぉ。』


「喰えねぇ爺だな。まぁいい。コレは貸し一つだからな?」


『なんじゃ、ケチくさいのぉ。気前良くくれてもいいんじゃよ?』


「うるせぇ。職人はタタじゃ動かねぇんだよ!」


『その強さで職人を語るとは末恐ろしいもんじゃ・・・。』


「糞爺の癖に頭の中まで筋肉なのか?


職人とは言え、レアな素材や取り合いになるものに関しては全部自己調達出来て当たり前なんだよ!


素材が無いから商品がありませんなんて、客に説明できるかっての!」


『ほっほっほっ。誠に不思議な童じゃのぉ。』


「てめぇまで子供扱いすんじゃねぇよ!この話白紙に戻してもいいんだぞ?」


『おぉ、すまんすまんのぉ。そろそろワシも限界じゃ。


後の事はたのんだぞい?』


「やなこった!」


そこまで言うと、俺の意識が元に戻る。


「ありえぬ!ありえぬのじゃ!キサマ!

我らが魔王の秘法を盗み出すとは絶対にゆるさんのじゃーーーー!!」


「あー。めんどくせぇなぁ。その話はもう解決したからソレ持って行って良いぞ。


後、ついでにコレも厄介な代物になっちまったからくれてやる。」


そう言いつつ初代のデスマスクを48代目に投げつけると、現魔王はキョトンとしている。


さっきまで喚き散らしていたのが嘘のようだ。


「なっ!?なんじゃと!?本当に良いのだな?返せと言われても返さぬぞ?」


そう言いつつ、装備を抱きしめる幼女。


こうしてみると何か可愛らしいが・・・。


「おぉ・・・。力が・・・。力が漲る・・・。」


一式を装備し終えた幼女は魔法で解除される前の姿に戻る。


「この力さえあれば勇者にも負けぬ!コレで、何人も我に逆らう事は出来ぬ!」


「ほー。そうかぁ。魔王様はつよいんだなぁ・・・。


セバス、ソレ外に捨てて来てくれるか?」


無言でセバスは頷くと、現魔王の首筋を掴むと窓から放り投げた・・・。


あ、そこから捨てるんだ・・・。


「なにをするんじゃ~!!おちる~~~~~~!!」


うん、力を取り戻してもやっぱり馬鹿魔王なんだなアイツ。


セバスがお茶菓子とお茶を入れ、それを飲みつつ今後の話をしようかとした所で部屋の扉が勢い良く開く。


「はぁはぁ、いきなり何をするんじゃ!

こんな高いところから落ちたら死んでしまうではないか!?」


「なんだ、元気そうじゃねぇか?お茶でも飲むか?」


「お茶?走ってきたから喉が・・・・。そうじゃないわーーーーー!」


「この城に来た目的はそんな事が目的なのではないわ!」


「ったく、一体なんのようなんだよ?ウチは求人募集はしてないぞ?」


「そうそう、面接に・・・。じゃなーい!

人族の癖に我を何処まで愚弄すれば気が済むのじゃーーーー!!!」


「あー悪い、尺の都合でその話は次回な?」


「え?うそ?意味が・・・!?」

突如現れたのは神様ではなく、初代魔王の○爺でした。

次回どうなるかは更新までお待ち下さい。


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