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心の何かが引っかかり、それでも小悪魔になっていく

この物語は全てフィクションです。

物語を読んで嫌悪感を抱く方は読むのを中止して下さい。


【1章】

小悪魔誕生



私が中学3年生の時だった。

あの頃はまだ可愛い女の子、そうクラスの男の子とも仲良く、ちょっとやんちゃだった男の子とも仲良く過ごしていた頃。

私は同じクラスのサッカー部の男の子に片思いをしていた。

彼はとてもシャイで女の子とは基本的には自分から話すタイプではなかった。

そんな彼が私にはいつも話しかけてきてくれていた。

顔も格好よく、運動も出来て頭もよい。

そんな彼に私は恋をしていた。

彼もきっと気が付いていたはずだった。

周りの友達も絶対両思いなんだから告っちゃいなとまで(笑)助言してくれていた。

だけど告白・・・受験が終わったらにしよう

そう12月に決意した。

そんな時、クラスの委員長から呼び出しがあった。

「卒業文集をクラスで作るんだけど、委員になってくれない?」

「何で私に?」

「一緒にお前とやりたいからさ、他にも何人か声掛けてるから」

「うーん・・・わかった。委員長の頼みならいいよ」

そう安易に引き受けてしまった。

委員長とはたまに会話はする仲ではあったが、何かを頼まれるほど親しかった訳ではなかった。

不思議に思いながら、文集委員をやるのか・・・と委員長の背中を見ながら思った。


年の瀬も迫る頃に委員長から電話が入った

「冬休み中に1度打ち合わせするから○○さん宅に集合な」

「うん、わかった」

文集を作ると言う事は卒業する事・・・

そう思いながら片思いの彼に年賀状を書いていた。

  受験頑張ってね!応援してるから

なんてドキドキしながら書いた記憶がある(笑)

彼からも年賀状・・・来るかななんて考えながら。


新年になり、彼からも彼らしい不精な年賀状が届き、部屋ではしゃいでいた。

そして、文集委員の集まりの日が来た。

総勢6名の文集委員達。勿論クラスメイトだから顔馴染みでもある。

どんな事を書こう、どんな事をアンケート取るかと2時間余り議論して担当を決め

その日は解散した。

ただ、受験の真っ只中だったのでどうしてもみんながいっぺんに集まる訳がなかった。

そして、場所的に一番集まりやすい委員長の家に休みの日に集まりだした。

学校以外で会う事はあまりなかったから、話は勿論脱線しまくった。

ゲームをする者もいれば、好きな子は誰?!なんて会話もみんなでしていた。

そして、委員長の好きな子の話になった。

「俺は話しやすくて、可愛くてぽっちゃりでちっちゃい子が好きだな。」

・・・まさか私?と思っては見たがまさか・・・ねぇと口には出さなかった。

私も聞かれたが適当に誤魔化していた。


学校でも休み時間に文集委員で集まって、アンケートの集計や表紙を書いたり

着々と出来上がっていた。

そして個人のページもクラスメイトがみんな協力してくれ、全員のページが集まった。

私の片思いの彼のも勿論だ。

一人こっそり見ていた。ぶっきらぼうな彼の文章。

早く受験よ終われ!!そう思った。

そして他の人のをパラパラ見ているうちに委員長のページに目が留まった。

=僕の好きなタイプ=

話しやすくて、可愛くてぽっちゃりしていて小さい子。

目がクリクリしている子。

・・・これって私?じゃぁ・・・無いよね (*-ω-)ぅん

その時も軽く流して終わった。


文集が出来上がった頃に受験が終わり、私も彼も別々の高校に行く事が決まった。

彼が無事に合格したので、卒業式に告白しよう。そう決めた。

そんなある日曜日、委員長に文集委員は委員長宅に集まるようにと言われた。

私は時間前に委員長宅に行った。

「おっ、早いなあがって」

「みんなは?」

「まだだよ、おいでよ」

そう言われいつも通りに委員長の部屋にお邪魔した。

もう何度も文集の編集でお邪魔した部屋なので勝手もわかり、コタツに入ってみんなが来るのをゴロゴロしながら待っていた。

委員長も一緒にゴロゴロしていたが、私はウトウトと睡魔が襲ってきた。

目を瞑りながら・・・

(委員長・・・絶対私の事が好きだ。寝たふりしてキスしてきたら・・・)

なぁんて考えてしまった。

まぁやってみよぉと・・・ここで小悪魔が降臨したのだ。

目を瞑り、寝たふりをする。

委員長が私の髪を撫でる・・・・

顔に熱の気配を感じる

そして唇に何かが触れた・・・。

(やっぱり)

それが私のファーストキスの感想だったのだ。

勿論ちょっとはドキドキはしたけどね。

「ごめんね、ずっと好きだったんだ。あまりにも寝顔が可愛かったから・・・」

それから改めてのキス

お互いが初めてだったけれど、ゆっくりした時間でずっと唇を重ねていた。

そして・・・文集委員はこの日勿論

集まるわけがなく、委員長の策略でしたよ(笑)

何となく予感はしていたんだけどね。


それから委員長が私の彼になり・・・ました。

そしてこの日から【小悪魔】が誕生しました。




【2章】

後ろ髪引かれ・・・・・ず


春が来て新たな制服を纏い、それぞれ違う高校へ進学した。

彼は市内有数の進学校。私は市外の普通の私立の高校で、お互いの高校は方面は真逆。

彼は両親とは別に独り暮らしをしていた。

朝、駅で私を見送ると彼は別の電車で高校へ向かう。

高校も終わり、帰る家は彼の部屋。

彼のベットで寝たふりをする私に、彼はそっと制服を脱がす。

彼の興味深々に私も付き合う。

(男って・・・身体が目当てかよ・・・勝手にやってろ)

勿論私も初めての経験ばかりで興味は少しだけ・・・はあった。

あったはずなのに、心では、彼を見下していた部分も有った事は事実。

お互いの身体を調べ合い、そして私は夕方に自宅へと帰っていた。


そんな毎日を送っていて、数週間後。

時はやってくる。

15歳になったばかりでの初体験。

当時だって世間では15歳であれば、SEXや異性への身体の興味はみんな持っていただろう。

私?私はSEXには興味が無かった。

異性への興味は勿論あった。好きだった人もいた。

だけど、SEXへの好奇心は多分同年代の子の中でもかなりの欠落であったと思う。

実はSEX=子供が出来るという公式すら知らなかった。

彼と初体験をした時、勿論避妊なんて知識は無かったし、彼にされるがままの状態で

処女を失った。処女を失った事は別にどうでも良い事に感じた。

ただ・・・帰宅後、入浴する時に脱いだショーツに血が付いていたのは事実だった。


日曜日になると、彼の家に行き裸で戯れる。

平日だと学校帰り合鍵を持って彼の家でまた戯れる・・・

毎日彼と一緒にいた。

そして事件はやってくる。

生理が来ない・・・。

私はパニックになった。勿論彼にも相談した。

彼は高校を辞めて働くから一緒になろう、産んで欲しい!!と言った。

その言葉に私はびっくりした。

数日間学校から帰ると彼とその話でお互いが思い悩んでいた。

 子供を産む?

 私がママになる?

 両親になんて言うの?

 怒られる・・・

 別れさせられる・・・

そんな事を当時日記に書いて自分なりに悩んでいた。

数日後、珍しく彼の家に寄らないで自宅へ真直ぐ帰宅した時に母に呼ばれた。

「あなた・・・妊娠してるの?!そういう事をしたの?!」

母は泣き・・・叫んでいた。

どうやら私のベットの下に隠してあった日記を盗み見したのだ。

私も泣き崩れた・・・

「ごめんなさい・・・ごめんなさい・・・どうしようお母さん」

やっぱり私は子供だった。

次の日に極度の吐き気が襲い、母に伝え学校を休んだ。

母に「こんな子に育てた覚えは無いわ・・・どうして・・・」

私は返す言葉も無く、ひたすら吐き気と闘っていた。

その時腹部に激しい激痛も伴い、嘔吐も繰り返した。

トイレに駆け込むと・・


(きた・・・w)

そう・・・生理は遅れてやってきたのだ。

心は踊り、急いでトイレから出て母へ伝えました。

「お母さん生理きたよ!よかった・・・」

母も安堵した様子で、また泣いていた。


だけど、ここで問題が解決した訳では無かった。

この妊娠事件は勿論父の耳にも入っていた。

そして、私が学校に行っている間に、母は彼の実家に乗り込んで一部始終を彼の母に言い、私達はお互いの親に別れさせられた。

彼の事は好きだったけど、両親をここまで悲しませてしまって、別れる結果になっても仕方ないと思っていた。

乗り降りする駅も変えさせられ、駅までも母に送迎され、束縛された。

休日は常に親と一緒だった。

勿論彼にも会う事も電話する事も出来なくなった。

連絡の術を無くした。当時携帯やPCなんてなかったから仕方なかった。


親に束縛された生活が高1の梅雨の頃に始まった。

普通ならそんな生活は嫌だと思う。

でも、私は従っていた。

もう親の悲しい顔を見たくはなかったから・・・。


でも、学校生活は別だった。

意外と私はモテるらしくて、駅で告白されたり、電話でも告白されたり・・・

でも、親の監視下にあった当時は誰とも付き合ってはいなかった。


監視も薄れた高2の春に、新しい彼が出来た。

私の好みで、同じ年の違う高校で色黒で背が185cmもある学ランが似合う人だった。

連れて歩くのにいい感じな彼だった。

文化祭に彼が来て、一緒に祭を楽しんだ。

その帰り初めて手を繋いだ。

あの頃って可愛すぎるなぁ私・・・・w

でも、心の中では(男って絶対・・・)

それは消えなかった。

だからまた彼の家に遊びに行った時に試した。

そしたら案の定・・・

そして彼とは別れた。


私は何を求めて男の人と付き合うんだろう

自分でもわからないまま、そしてまた誰かを探す。


この物語を読んで頂きありがとうございました。

あなたの心に何か残ったのなら幸いです。

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