謎の疲れ
あのあと勉強会2日目、3日目ともに
良い感じで葵に勉強をさせることができた。
しかしその裏には颯の苦労がたくさんあり
学校の教室に朝一から倒れ込んでいた。
第27話 謎の疲れ
達也が何気ない感じで登校し
教室に入ると颯の隣まで移動した。
「颯さーん?生きておられますか〜??」
達也は颯の後ろの席なので
机にカバンを置くと颯に話しかけはじめていた。
すると颯は本当に元気じゃないような声で
「生きてるよ、。超元気、だよ。」と呟いた。
それを見て達也が少しため息をつくと
自分のカバンの中をガサゴソとあさり始めた。
その何かを手に掴み颯の頭の上に置いた。
颯はだるそうに頭の上に置かれたものを手にとった。
「それやるよ。朝から食堂空いてたから先に買ってきたんだ。」
達也がくれたのはカレーパンだった。
「さんきゅ。達也にしたら珍しいじゃん。
メロンパンじゃなくてカレーパン買うってさ。」
「別にいいだろう。今日はそれが食べたかっただけだ。」
ふーん。と颯はどうでも良さげな顔を浮かべながら
カレーパンをカバンの中に入れこんだ。
いつも以上に元気のない颯を心配しているのか
達也は会話を続けた。
「どうした?今日はえらく沈んでるじゃねーか?
俺がカレーパンわけてやったんだから元気だせよ。」
「誰のせいでこうなってると思ってんだ、、。」
「え?柴田が勉強できないからじゃねーの?」
「お前が寝てばっかで一つも手伝ってくれないからだよ!!」
達也の言葉に即座に反応し
目を見開きながら言った。
葵の部屋に上がり込んだ瞬間にマンガを読みつぶし、ケータイでゲームをして、飽きたら寝る。
達也のサイクルは基本いつもこうなのだ。
それに気づいたのか颯に目で謝っていた。
「今度なにか奢ってやるから許してくれよ。」
「じゃあ今度の土曜日に葵も含めて飯奢れ。」
颯の言葉に達也は驚き
大きな音を立てて立ち上がり
椅子が後ろに倒れてしまった。
「おい。俺はお前だけに奢るって言ったのだが??」
「葵もお前に教えてもらいたかったんだから当たり前だろう?そしたら許してやらなくない。」
「なんで上から目線なんだよ、。あーもうわかったよ!奢ればいいんだろ奢れば!!」
そんな達也の言葉に
颯は悪魔フェイスで微笑みながら
肩を叩いた。
「奢るって約束、ちゃんと果たせよ。」
結局3人で土曜日に
ファミレスに行くことになった達也は
どことなく悲しそうな顔をしていた。
次回第28話 久々のお泊り勉強会




