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僕の約束×君の約束  作者: Gave
一学期編
18/28

集中できる方法

葵の家に向かっている途中で

颯と達也はバスに乗りながら他愛もないことを喋っていた。


第25話 集中できる方法


颯は窓側の席に座り

達也は颯の隣に座っていた。

すると突然達也が颯に喋りかけた。


「柴田が用意しとくって言ってたメロンパンあるだろ?」

なにを喋り出すかと思ったらメロンパンの話だった。


「あー、そういえば言ってたな。

それがどうかしたのか??」


「チョコチップメロンパンだといいなって話だ」


正直に言うよ?

どーでもいいよ!!メロンパンだろうがチョコついてようがそんなのどーでもいいよ!!

チョコついたらなんなんだよ!言ってみろよ!!

虫歯になる可能性が無駄に上がるだけだろうが!!


「うん。チョコついてるといいな。」


「颯、お前絶対思ってないだろ。どうせ心の中で

長い長いツッコミかましてたんだろ。」


その的確な言葉に颯はビクッとした。

颯がゆっくり達也の方を見ると

静かに前を向いている。しかも真顔、真顔でだ。


他にアオムシの存在価値について、や

ゴキブリを解体したらどうなるのだろうか、などと

喋っているうちに

葵の家の前に辿りついた。


チャイムを鳴らすと物凄い早さで

玄関まで走ってきた。


「遠かったでしょ?お疲れ様〜。」


「遠いとわかってるなら初めからお前の家に呼ぶなよ。」

颯はそういうと達也を引き連れて

中に入っていった。


ご存知のとおり

葵の家は無駄に広く、なぜかバスケットコート、サッカーコート、さらには地下室にプールがある。


夏場になるとよくプールで泳いでいるらしい。

地下室だから日焼けもしないだとか。


お嬢様がなぜ海明学園に通っているのか

パッと見た感じじゃなぜかわからない。

だが中身を知ってしまえば


「高校1年の頃の私のクラスじゃこんな公式

数学でなかったよー!!」

この学園にいる意味がよくわかる。


「この公式は高1の一学期に習ったぞ。」


「颯くん私にいじわるしてるでしょー!!??」


「してねーよ!!」

部屋に入って勉強できたとこまではよかったが

葵の理解能力のなさには驚かされるばかりだ。


葵はそれでも頑張ろうという姿勢を見せるのに対し

達也は勉強するという概念がないようだ。

勉強したらどうなんだよ、と言ったところで

返ってくる答えは「だってやらなくても解けるし」

これだけだ。


今回颯が教えているのは数学Ⅱ。

次の期末テストで数学Ⅱの問題が突然難しくなるから

教えて欲しいということだった。


颯は毎回毎回高1の内容から

葵と復習しなければならないので

基礎は完璧なのだ。


少し休憩の時間をとり

颯がくつろごうとすると葵が質問してきた。


「ねぇ颯くん?この等比数列ってなに??」

この単元は高校2年で勉強する内容で

中身は至って単純だ。


「どんどん数字を2倍にするだけだろ。

たとえば3があれば6、6の次は12と言った感じだ。」


「じゃあ3の前って1.5てこと??」

珍しく葵の勘が冴えている。

颯は解けたことよりもそのことに気をとられていた。


「どの数字もなる可能性があるんだけど

絶対に0って数字にはならないってことだ。」


なるほど!と言うかのような顔で

颯の方を向いていた。


「でも珍しいよな。葵がここまで集中するなんて。」

その質問に少し笑いながら答えた。


「珍しいとかひどいなー。いつだって真剣だよ?

ショタを追いかけたり、写真集めたりとかするときは特にね。」

それはただのお前の趣味だろうが。

と笑い合う2人を見て達也が微笑んだ。


すると時計が夜10時を教えてくれた。

「お、もうこんな時間か。

よし、そろそろ俺たち帰るな。また明日勉強しようぜ。」


そんなこんなで

前進後退しつつ颯達は1日を進めた。



次回第26話 謎の疲れ

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