闇だらけの悪魔
授業が全て終わると未来は屋上に行った。
あの凛香の表情が忘れられなかったらしい。
悪い意味で。
第21話 闇だらけの悪魔
未来がドアを開けて屋上に入ると
凛香がフェンスにもたれかかって待っていた。
「お久しぶり、もう一人の会計さん。」
「何の用?何もしてないじゃない?」
凛香の態度を見ても未来はこの態度を維持する。
「未来、さん?だっけ??
なに?颯兄さんに近づいて帰り道わざとこっちの道から通ってニヤついてどこかに走りさって、、
私なにかしたの??」
凛香は真剣な表情で未来を問い詰める。
「別に、あなたがムカつくから陰湿にしてあげたのよ。」
「なんで上から目線なの?訳がわかんないんですけど。」
凛香の意見は最もだ。
だが未来はどうしてもこの態度をやめようとはしない。むしろ態度で凛香を弄んで楽しんでいるようだ。
「陰湿にした方がダメージでかいでしょう?
あなた、颯くんのこと好きなんだから。」
それを聞いた凛香も黙ってはいられない。
顔は真っ赤になりながらも何かを訴えかけるように。
「あんたに関係ないでしょ!?
だからって陰湿なことされなきゃいけなかったの!?」
「あんたが、、いつも颯くんの傍にいるから、、
他にも好きだと思ってる人がいるって
教えてやりたかったのよ。」
「わぁ。うまい言い訳をするのね。」
挑発的な態度をとり始めた凛香に
未来は言葉を濁らせてゆく。
「あんたはいいわよね。何も気づかれていないのに
傍にいられて。でも、、私は、、、、
こうすることでしか傍にいられないの!!
それなのに、あんたはそんな私を見ないで日々を過ごしている。一緒にいて何が悪いの?
コーヒー屋の前を通って帰って何が悪い訳??
意味わからないんだけど!?」
そういって未来は凛香の前で泣き崩れた。
単純に言うと
未来も颯のことが好きであり、傍にいられる凛香に嫉妬を抱きこのような行為に至ったということだ。
未来には悪気はなかった。
ただ、颯のことを好きだということを
認めさせたかったのだ。
そのことに気づいた凛香は
スタスタと未来の前まで行くと
そのままちょこんと座り込んだ。
「私もね、颯兄さんのことが好きなの。
いつも鈍感で、純粋バカで、、。
でもだからってあなたにそんなことをされる側でもないしする側にもいられないの。
なんでかわかる??」
未来は首を横にふる。
「それはねそんなことをして、したところで
颯兄さんは喜んでくれるのか、嬉しいと思ってくれるのか。そんなことされたら
そんなのみんな嫌だと思うよ。
だから、、」
そう言うと凛香は右手を未来に差し出した。
「だから、お互い純粋な気持ちで颯兄さんのことを奪い合っているライバルということでいよう、ね?」
その言葉を聞いた未来は
目が腫れるほど泣いた。
ずっと、、、ずっと。
次回第22話 晴れ上がる教室




