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僕の約束×君の約束  作者: Gave
一学期編
10/28

二人だけの教室

「そういや選挙いつんだよ?」との

質問に対する葵の返事は


明日だということだった。


第17話 二人だけの教室


明日だというその返答に

颯は驚いていた。


なにせ突然生徒会に勧誘されて

さらには選挙が明日と知らされたのだから。


「颯くんには明日の選挙までに原稿を書いてもらいます。今日は6時まで教室が使えるから

それまでに終わらせてもいいよ。」


葵は既に原稿を書き終わっていて

まだ書けていないのは

未来と颯の会計コンビと書記の雫だけだった。


雫は別の教室で友達と原稿を書いているらしく

翔は葵と一緒に原稿を終わらせていた。


そして葵は荷物を持ち

「それじゃあ二人とも頑張ってね」

そう言ってドアから出ていった。


待って。待ってやばいやばいやばい。

こんな時間帯で同じ教室に二人きりとか

やばいって!めっちゃ興奮するんだけど!!もしかしたらこの流れで

「神川くんのこと、、好きでした!!」

なんて告白されてしまうのかなぁ!!

そして恋愛へと発展していく二人は

やってはいけない方向にぃぃぃぃ!!!!


などと妄想を描く颯を

未来は興味深そうに見ていた。


颯は自分のやっていることに気づいたのか

ちょっと暗い雰囲気の中

「原稿書こうか。」と提案をだした。


席に座っては見たものの

颯は少し緊張気味になっていた。

そんな中、未来は颯に話しかけ始めた。


「颯くんってなんかもっとはっちゃけてる人なのかなって思ってたけど、案外普通におもしろいんだね。」


その第一声に驚いたのか

颯の持っていたペンがするりと落ちた。


「なんで俺のことを颯くん、て呼んでるの?」


「あ!ごめんなさい!!

会長が颯くんと呼んでいるものだから

つい呼んでしまっていました!」

なんかすごく申し訳なさげな顔をしていた。


「いや、別に少し驚いただけだからいいよ。」

その一言を聞いた時に

未来の口からよし。と言葉が零れたような気がした。


「そういえば颯くん、体育大会すごかったね!

私一緒に応援してたんだよ!!」


「誰と俺の事見てたの?」

颯は少し疑問そうに未来に尋ねる。

すると頬が赤らむのを抑えて

「他のクラスの子と見てたんだ。

あの先輩めっちゃ足早いね!!って」と未来が言うと

納得したかのような態度を颯はとっていた。


そして数分が経った頃

颯は未来に色々わからないことを

質問し始めた。


「未来っていい名前だよね。

なんでミーちゃんって呼ばれることに

抵抗を持ってるの?」

颯がそう聞くと未来は

すごく顔を赤らめて


「べ、別に抵抗しているわけじゃ、、!!

私だけこんな可愛いあだ名つけてもらってたら

他の人に失礼ではないですか!!」


まあ、わからくはないんだけどね?

他の人って数時間前の俺の事なのかな?


「まあ、悪くないと思うけどな?

俺もミーちゃんって呼んでもいいかな?」

その言葉を聞いた未来は

さらに顔を赤らめながら

小さく頷いた。


そうして5時半になり

疲れてきたのか集中力がきれていた。


二人があくびをした時に

ドアから誰かが帰ってきた。


「あ、今日の有力候補さんと未来ちゃん。」


「いくらなんでも有力候補って言うのはやめてほしいな、雨宮さん??」

帰ってきたのは

書記に立候補している雨宮 雫だった。


そうして後ろにも誰かがいた。


「颯兄さん?なんでここ、、に、、、、。」

そこにいたのは紛れもなく凛香だった。


「、、、。そちらの方は誰?」

凛香はとても疑うような顔を

未来に向けた。


「こいつは同じ会計立候補のミーちゃん。」


「ちょっ!!颯くん!!いきなりミーちゃんは

やめてくださいよ!!」

その騒がしい光景をみた凛香は

少し泣いていた。


そのことに未来は気づいていた。


ーもしかしてこの子も颯くんのことを好きなの?ー


そして未来は話を戻すかのように

雫に話しかけた。


「原稿できたの?みせてみせて!」と

言われたので雫ははい。と原稿を

渡した。


「ふむふむ、、。もう少しパンチを加えても

いいと思いますぞ。」


「ミーちゃんはどこの評論家なんだよ?」

みんなで馬鹿言って笑っている時も

凛香は笑っていなかった。


この場の感じに疲れたのか

凛香は雫を連れて帰ろうとした。


「、帰りにコーヒー屋行かない?高校のすぐそばの。

雫、いいかな??」

いいよ。と言いながら

雫と凛香は生徒会室を去っていった。


未来はその会話をしっかりと聞いていた。

颯はもう既に忘れているようだが。


そして6時になった頃。

ようやく二人の原稿が完成した。


「よっしゃぁ!終わったぁ!!

ミーちゃん、お疲れ様。」


未来は腕を伸ばし

凝ったところをほぐしていた。


そして颯が帰ろうとした時に

未来が呼び止め

二人で帰ろうと言ってきた。

「少し寄りたいお店があるの?

一緒に来てくれないかな??」と。


颯にはわからなかったが

その目には強いイタズラ心が宿っていた。


「いいよ。どうせビバハウスだろ?」

颯はそう言いながら

未来と一緒に歩いていった。


少し歩いた時に

未来は焦ったような顔をして

颯をビバハウスの逆方向に連れていった。


「おい?そっちは違うぞ??」


「ごめんね!こっちにあるお店にも行きたかったの!!」

そう言いながら違う方向へと進んでいった。


そんな中コーヒー屋では

雫と凛香が窓際でのんびり会話していた。


「雫ってさ、全然悩みなさそうだよねー。」

雫はいつも顔がボーッとしているので

そんな風に見られてしまうらしい。


「私にも悩みくらいあるよ。好きな人とかさ。」


「え?なにそれ?意外すぎるんだけど??」

凛香は驚いた顔で雫に食いついた。


すると雫は凛香にひとつ質問をした。

「凛香は好きな人いないの??」


凛香はその質問に少し口を瞑つていた。

そして口に出そうとしたその瞬間


窓の外に

颯の姿と颯にくっついている未来の姿が見えた。


凛香が少しそちらを見ていると

颯に隙ができたタイミングに

未来が凛香の方を向いた。


凛香はその時率直に思った。

ーもしかしたらあの子、颯兄さんのこと好き、、なのかな?もしかして私の気持ちに気づいて、、、。

てことは、あの会話も全て、、、。ー


今までの未来の行動をすべて

読み取った瞬間に


未来は凛香に向かって微笑んだ。

まるで人を蔑むかのような目で。


そしてそのあと颯に顔をふり

何事もなかったかのように話している。


凛香は言葉が出なかった。


未来の巧妙かつ陰湿すぎる挑発に。


凛香はコーヒー屋の定員を泣きながら呼んだ。

そんな凛香を見て雫は慌てている。


定員が来ると凛香は

またコーヒーの追加を泣きながら頼んだ。


「、、え、エスプレッソ。お願いします、、、、」



次回第18話 悲しみの雨、哀れみの笑み

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