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終わり

 エドワードの粋な計らいにより、アメリカの国際博物館の展示物は一層潤いました。

 奴の骨の展示は館の一番人気でこれを見る為にたくさんの人が訪れました。

 因みに館長のお願いにより例のUMA3匹は殺さずに展示することになりエドワードもしぶしぶこれを承諾しました。

 

 「ダメ…殺さないで……!

雛たちは生まれてすぐに親鳥に飛び方を教わらないと、巣から飛び立てずに紫外線で焼け死んでしまうの…!」


 奴の骨を眺めているときにふと、あのとき狼女に言われた言葉が頭をよぎり、エベレストで奴と戦って見たものを繋ぎ、エドワードの頭の中で一つのシナリオが完成しました。

 

 「トゥモロコシオオノトリは大量の卵を産むが、殆どは孵化した直後に死ぬ」


 そう、奴の骨の説明ボードには記されている。

 しかし奴はそれを受け入れられなかった。

 

 奴は死んでしまった我が子を抱え、墓を作ってやろうとしたのではないか。 襲撃に合った村の近くにはアメリカ1美しいとされる滝があり、そこに着陸しようと羽ばたいた時に、不慮の攻撃が起こってしまったのではないか。

 落ちてきた羽は、感情で加減をコントロールできずうっかり落としてしまったもの。

 岩石は、抱えた雛から剥がれ落ちた卵の殻。

 そしてあの汚染水は悲しさ故に流れ落ちた涙だったのではないか。


 奴もあの世で悔いている事だろう。


 アメリカの領域に無断で侵入した自らの愚かさを。

 だが、例を言う。

 やはりアメリカこそが最強であることが改めて世界に証明された。

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