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報復
「殺してはあーげない☆
連れて帰ったら、フィンスヅ大佐に渡して好きに拷問してもらうーわ!
アンチャ達の運命は拷問による衰弱死よーう!」
獣どものお涙頂戴の話を、さも同情して聞いているかのようなフリをしたあと、話に飽きてきたところでエドワードは彼らに向けて発砲しました。
エドワードは彼らに情けと共に怒りも感じていました。
何故なら彼らの内の一人「化け狐」がエドワードの尊敬するワシントン大統領の姿を模していたからです。
この冒涜をエドワードは許しませんでした。
エドワードは的確な急所の狙撃により、迅速に彼らの行動手段を奪いました。
あの初代アメリカ大統領を、よりにもよって獣どもが愚弄するなど、その報復は拷問による死ののち博物館に寄贈し永遠の辱めを受けることがエドワードの考えうる一番の仕返しでした。
這いずる事すらままならず、ただ声とも、鳴き声とも聞き取れない奇声を発し続けエドワードに何かを訴え続ける彼らでしたが、怒り故に何も耳には入りませんでした。