UMA
2500ccのモンスターバイクでかっ飛ばして(無免許(もちろんアメリカの最重要人物なのでお咎めなし))アメリカの国境を越えて10時間ほど。
やっとヒマラヤ山脈のふもとに到着しました。
衛星からの映像で敵の動向を確認しているミスター・ピピンピ議員からの連絡によると、奴は例の襲撃からの帰還以降核の撃墜時以外攻撃を始める様子が無いどころか、エベレスト山の頂上に留まってピクリとも動かないそうです。
罠かとも推測されましたが、まあ動かないなら追う必要が無く助かるので、エドワードはバイクを降りてのんきに歩いてゆくことにしました。
エベレスト山のふもとに足を踏み入れると同時にエドワードを襲ってくる獣たちが現れ始めました。
恐らくは奴が向けた兵士たちなのでしょう。
20…30… 数えきれないほどの数でしたが、エドワードは自慢のシューティングテクで容赦なく脳天ぶち抜いてやりました。
山も半分ほど登り、1000以上の獣を退治したのにも関わらず、エドワードは息ひとつ乱さず、服にも泥ひとつついてはいませんでした。
適当に掴んで持ってきた銃の弾も思った以上に余裕があり、おやつを持ってこなかったことを公開し始めたころ、目の前にある3匹が立ちふさがりました。
一匹はあの誰もが探し求めた怪獣「ビックフット」
もう一匹は同じく幻の生き物だけど、やけにスタイルのいい「狼女」
そして最後はワシントン大統領でした。
あまりにも豪華な顔ぶれにエドワードも足を止め、引き金を引く指が怯んでしまいました。
それに見ると3人とも顔をくしゃくしゃにして泣いているのです。
エドワードは思わず「どぅーしたのよぅ! んもう! あたしに話してみんさいさい!」と、情けをかけてしまいました。
エドワードはアメリカ人以外は皆畜生だと思っていますが、そんな畜生にも情けを掛ける優しい心を持っていました。