バケモン
「奴のしてきた攻撃は2つ。
高濃度のバクテリアと放射能を含んだ汚染水の散布、範囲は例の村を中心に半径2㎞程。 まるで大雨の様に降り注いだとのことです。
もう一つが巨大な岩石と自らの羽の投下。因みにこの羽長さ40mほど、重さ60kg程ありますが、空洞となっている芯内部には腐敗したガスが溜まっており火が付くと中規模の爆発を起こします。 密度の多い所では誘爆する可能性も」
「恐らく今回の襲撃は、自らの攻撃力を確認するため試験的に行ったのが目的と我がアメリカ合衆国に対しての宣戦布告、攻撃開始、それに挑発を兼ねたものと思われます。
ミサイル発射場、ホワイトハウス、エドワードに攻撃可能であったの対しそうしなかったのはそのためかと」
「大統領、ご判断を!」
世界の全てが決まる場所「ホワイトハウス」通称「ジャイアンち」
そこでアメリカ大統領、もとい世界のジャイアンは皆の期待に沿って、こう答えました。
「アイラブピース!」
「ユーラブピース?」
「「「イエス!!」」」
「「「アイラブピース!!アイラブピース!」」」
「「「メイクマイデイ!!メイクマイデイ!!
メイクマイトゥモロー!!」」」
「「「アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! アメリカ! 」」」
「イエス ウィー キャン」
ポチッ←ミサイルのスイッチを押す音
この一発の核が示すもの。
敵意、攻撃の開始。 そして挑発。
これを受け取った者たちはすぐさま席を立ち、各々の役職へと向かった。
それはエドワードも例外ではない。
大統領から直々に最新のアサルトライフルと投げナイフ(毒仕込み)を受け取る。 これがエドワードのいつもの装備、これ以外は何もいらない。
シャツと短パンでおやつも持たず、エドワードは敵の棲むエベレストへと向かいました。
1時間後、先ほどの核がエベレスト付近で撃墜されたとのニュースがエドワードの耳に入りました。
あの核が示した意味の最後の一つ。
本来最終手段であり使えば戦争が終わる核を挑発に使う。
それが示すのはただ一つ。
敵は遥か怪物。