エドワード
「エド、水道の水は飲んじゃ駄目よ」
朝、目覚めたエドワードが朝食を食べるためにテーブルに向かうとそこには、ミッフィーのお皿の上に二枚のチーズ乗せトーストマヨネーズちょい乗せがありました。
これは喉が渇くなと思ったエドワードがコップを手に取り水道の蛇口を捻ると、ママにそう言われ止められました。
「どぅーして!? どぅーしてなのママ!?」
水を飲んじゃいけない!? いつもはいいのに今日はどうして?
勝手に冷蔵庫のジュースを飲んではいけないのは分かるけど水を飲んではいけないと言うのが納得いかず、エドワードはママに聞きました。
因みに彼エドワード、今年で12歳になりますが学校にはあまり言ってないし、頭も悪いので来年も小学6年生です。
でも、コミュニケーションが得意で少しオカマっぽい性格でいつも人気を博している彼は、新しい友達ができるだけだとあまり気にしていない様です。
「今日は水が汚いんだって、飲んじゃったらいくらエドでも死んじゃうよ」
飲んだら死ぬって? それはまずい。
ママの言葉にエドも納得し今日は水なしでパンを食べました。
因みに因みにこの日は例の村が攻撃を受ける事件から3日後、アメリカ政府がエドワードに出動の通告を出した2日後。
事もあろうにエドワードは、お国からの手紙をほっぽり出して2日間の間すっかり忘れていたのでした。
学校に行こうと家を出ると、玄関では鬼の形相のアメリカ大統領が立っていて、エドワードは首根っこをつままれて連れていかれましたとさ。