400万PV記念小説 ボツにした小話集
本当は祝い事にふさわしいもっと楽しいわちゃわちゃした話を書きたかったのですが、こちらが浮かんだのでこちらを投稿します。ネタバレ注意です。
とにかく、400万PVありがとうございました!みなさんのおかげです。これからもがんばります。
↑は終了いたしました。現在はボツにした小話を載せています。完成度は最底辺ですので、あしからず。
小話1「割れたメガネの謎」霧の教会編
「なあ、アラン。なんであんたずっと割れたメガネかけてるんだ?」
「あ、これはね。修理してもすぐに割っちゃうから、それならいっそもう割れたままかけとけって、友達がアドバイスをくれたんだ」
「なんでそんなに割るんだよ」
「……なんでだろ。たいていはこけるからなんだけど」
「んな何度もメガネ割るようなこけ方してるんかよ!」
小話2「異世界の常識1」霧の教会編
「あのー、アウローラさん、これは?」
「ああ、これはシュニッツェルです」
「シュニッツェルってとんかつのことだよな。あの、ただの焦げた黒い塊にしかみえないんですが……、あと、これとこれとこの皿も……」
「ええ、今回は焦げてしまいました」
「今回は、ということは、いつもは焦げてないんですか?」
「はい、どこのご家庭も、三回に一回くらいしか焦げないのではないですか?」
「三回に一回はこげるのか?!こんな真っ黒に?!」
「ええ、はい。ふつうだと思うんですけど」
……普通ではないと思うんだが。
小話3「異世界の常識2」
「原因は、かまどにあり、か」
『どうしたの?』
「この世界の人が料理を失敗する原因がわかったんだよ」
『……失敗?』
「ほら、焦げた料理が出されること多いだろ」
『焦げた料理は失敗なの?』
「そこからして常識が違うのか……。焦げた料理は不味いだろうが!」
『うーん、僕は食べたことないからなー。でも、そうだね、君の世界では焦げたものはそんなに食べないんだね』
「焦げたのは苦いし、体に悪いだろうが」
『良薬口に苦しっていう……』
「使う場面が違う!ほら、かまど!俺は火打石で火をつけるけど、この世界では自分の魔力で火をつけるみたいだな。そのときの魔力量によって威力が違うから、火が強すぎて焦げるんだよ」
『なるほどねー』
小話4「おまえならできる」
「あー、そっか。玉子がないんだったな」
『玉子が必要なの?』
「ああ、まあな」
「こけー」
「そうだ!ここに卵産めるやつがいるじゃないか!」
『ちょ、優人君?!彼、オスだから!卵産めないから!』
「おい、やきとり。どうしても今晩のおかずに卵が必要なんだ」
「こけ?!」
「産めるよな!」
「コココココココ?!」
『いくらなんでもそれは……』
「性別を超えろ!おまえならできる!俺は信じてる!」
「こ、コケー」
『ちょっ、本気にしないで!君は産めないから』
「こ~け~」
「おお!ほんとに産まれた。やるな、おまえ」
『嘘?!』
「さっそく割ってってこれ……」
『黄身と白身が入ってなくて、粉?』
「ってこれ、インスタントの鶏がらスープの粉じゃねぇか!」
「こけ!」
「なんか、いろいろ間違ってる」