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悪魔の俺が何故お前らのお守りをしなければいけない!と言うお話し  作者: 掃溜めに駄犬


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第8話 刺客あらわる!



 大量の鹿肉で腹を満たした俺たちは、明日への英気を養う為に早い時間から寝床へ入る事にした


 焚火の火の番は俺様とカミラが交代でする事となった

 俺たち悪魔やヴァンパイアは夜行性でもあるし、人族は長時間寝ないと次の日に使い物にならないからだ



 焚き火から紅い炎が立ち昇り、虫たちの声と時折『パキッ』と薪が弾ける音がした

 夜の森は静かだ……


「アギト……そのまま焚き火を見てなさい」

 近くで寝ていたはずのカミラが俺様の背中に抱きつき耳元で囁く……


「なんだよ、愛の告白でもおっ始めるつもりかい?」

 コイツ貧乳のクセに! 背中に感じる二つの幸せはたまらんですな!


「気付いてないなんて……ホント使えない男ね……」

 カミラは呆れ半分に話しを続けた


「囲まれているわ……よん、、五人ね……」

 た……確かに言われてみれば複数の気配を感じる……

 俺様はこの人族の身体を借りているせいか、色々な能力に制限をかけられたような状態なので気づきもしていなかった……


「学園の生徒じゃないのか?」

「完全なる殺気よ、アナタと私どちらかしらね」

 このただならぬ気配は人族程度のものではない

 人族のメガネ達を殺るにはオーバーキルにも程がある面々といった感じだ……


「先手必勝! 先ず後方の三人を私が片付ける、アナタはメガネ君達を死守しなさい……」

「ひとりで出来るのか!?」

「私を誰だと思っているの? ヴァンパイアの始祖、ドラキュラ伯爵の血を継ぐ者よっ!」


 そう言い切るか否かの瞬間に背中にあった二つの幸せが消えた!

 俺は跳び上がり寝ているメガネ達に駆け寄る!


 カミラが向かった後方とは別の方角からメガネ達の方へ矢が複数放たれた!?


「全てを闇に! 闇盾(ジ・ヴォイド)!」

 俺様はメガネ達の盾となり闇盾(ジ・ヴォイド)を展開した!


「グウッ!」

 闇盾『ジ・ヴォイド』の展開範囲を小さくしていたのが仇となった

 範囲からそれた一本が俺の左肩に命中したのだ……


※※※※※


 以前バルログのブレスを止めた後に俺様は意識を失った

 アッキー曰く『ジ・ヴォイド』の魔力消費量・属性など、様々な原因がこの身体に影響を与え耐えきれずに気を失ったのだろうと言う……


「だから、使うなとは言わんが極力小さく狭い範囲で使用しろ! さもなくば、また同じ結果になるよ」

 アッキーは冷めた表情で冷たく言い放った……


※※※※※


 同じ轍を踏み、ここで気を失っては元も子もない! と言う訳だ……


 弓矢が効かないと判断した相手は一気に距離を詰めてきた!

 

 相手の攻撃は素手! 〇〇百裂拳の様に連打してきた!

 俺様は両手に鍋蓋の大きさで闇盾ヴォイドを展開し何とかさばき切る!

 左肩は矢を受けた分動きが鈍いぜちくしょうめ!


「まさかカミラ以外は人族だと思っていたのだがな!」

「て、、テメェら一体何者だぁ!?」

「カクフォイ様、助太刀します!」

 おいおいコッチは相手が一人でも避けきれないのに二人同時は卑怯でしょうがぁ!


 俺様、ボコボコにされる……


「ははははっ死ぬがいい! 汚物が!」

 いやだーー! 俺様殺されちゃうーー! 


『ズボッシュ!』

 俺様にとどめを刺そうと手刀を振り上げた敵の腹から違う手刀が飛び出してきたーーーっ!

 

「待たせたわねアギト! 大丈夫か!?」

「へへっ! これしき屁でもないぜ!(強がる俺様)」

 後方にいた三人を倒したカミラが、顔をボコボコに腫らしながらも、震えるメガネ達を守る俺のもとへと戻ってきた……きてくれた……


「ほぉ、やはりあの者たちでは敵わなかったか」

「貴様はカクフォイ!」

「カミラ、すまないが君には此処で死んでいただくよ!」

 カミラとカクフォイとか言う奴は顔見知り、て事はアイツもアンデッドで狙いはカミラだったと言うことか……



「アギト後は私に任せて逃げなさい!」

「そうもいくかよ!」

 カミラと俺様で残ったカクフォイと対峙する!

 既に四人を倒してきたカミラだったがカクフォイは別格なのだろう分が悪そうだ!


 一進一退の攻防が続くがヤツは強い!

 カミラも奮闘はするものの全身に手刀で斬り刻まれた傷が痛々しい……


 

「ゴンッ!」

 不意に投げ込まれた薪がカクフォイの頭に命中しヤツの髪の毛が焦げる匂いがした


「カミラ様に……私達のお友達に手を出すな!」

 メガネ女のコロだった……


「貴様……人族の分際で、高貴な私の身を焦がすとは……万死に値するぞ!!」

 あまりの怒りに我を失ったカクフォイがコロ目掛けて突進した!


「だめ!!」

 それはドラキュラ伯爵の血を受け継ぐヴァンパイアの王族らしからぬ振る舞いだった


 カミラはカクフォイの攻撃からコロを庇う為に覆い被さったのだ!


「カミラ! 何やってんだよ!!」

『ザシュ!』

 カクフォイの手刀が振り下ろされ、斬り裂かれた肉体からの血飛沫が辺りを真っ赤に染める……


「あ……アナタ何やってるの!?」

「お前こそ何やらかそうとしたんだよ……」

 俺様はメガネ女を庇うカミラを庇って右腕をおとされた……


 悪魔王の一族である俺様らしからぬ振る舞いだぜ!


「貴様ら! こうなれば三人まとめて灰になるがいい!!」

 我を失っているカクフォイは右手を高々と挙げ黒炎(闇の炎)を発動させる!


 どうする!? 先程までの戦いでヴォイドを使いすぎた、俺様の魔力も底をつきかけて……これ以上ヴォイドを展開するにも…………!?


「しょうがねぇ、一か八かだ! カミラ俺様と契約しろ!」

「へっ? 契約?」

「《《カクフォイ》》から私を守れと言え! それが契約だ!」

 


 悪魔の契約に関する注意事項


 其の一・悪魔は他種族より契約に際し対価と引き換えに、どの様な願いも叶えるよう尽力しなければならない

 其の二・悪魔は契約により通常以上の力をふるえるが自身の総魔力量に比例するので使用に際しては計画的に!

 其の参・悪魔だけにあくまで契約なので、契約内容以外には力を行使してはいけない


「わ、、分かったわどうにかなるのね!? 契約する『アギト私を《《如何なる者》》からも守りなさい』!」

「よしっ! それじゃあいただきまぁぁぁす!」

「あ! アナタなにをするの『ブチュー!』」


 其の十・契約者とは接吻(キス)が出来るほどの仲良しでなければならない

 

 

「きたーーーーーーーー!!」

 力がみなぎる! 溢れる魔力! 今の俺ならサタン様も超えられそうだーー!


tentacle(テンタクル)・void」

 俺様は残った左腕をカクフォイに向けヴォイドを展開する!

 テンタクル・ヴォイドはいつもの吸引力に加え、その姿をタコの足のように変える、そしてその触手のような影

でカクフォイを捕獲したのだ!


 これなら素早く動くカクフォイでも確実に捕らえて逃さない!


「な! 何をする離せ!」

「その触手の様な影はな、聖剣でもない限り斬れないって代物だ!(俺様も見たのは初めてだがな……)」

「え……ええいっ離れん!離れんぞ!」

 そう、、テンタクル・ヴォイドは捕らえた獲物を吸盤で逃さない!


『シュルルルルルルルル……』

 触手の影が吸い込まれるように闇盾の中へと引き込まれてゆく!

 触手の影に囚われたカクフォイは触手と一緒に闇の彼方へと引き込まれていったのだった……

 

 

「後は任せ……た……」

 俺様は薄れゆく意識の中でガッツポーズをきめていた

 

 初めての契約(チュー)ゲットだぜぇぇぇ……



 俺は悪魔族アギト、戦闘力ゼロ・甲斐性ゼロ・金なし家なし女なし

 クソの付くほど契約の注意事項を守る律儀な男だぜ……


 

 


 








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