表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪魔の俺が何故お前らのお守りをしなければいけない!と言うお話し  作者: 掃溜めに駄犬


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/17

第17話 お買い物♡



 季節は水無月(6月)も終盤を迎え、人族世界での生活にも慣れてきた


 今日は休校日と言うことで俺様は街へと繰り出した

 王都の城下町なだけあって沢山の人が煌びやかに着飾った衣装で往来している

 人種が違うだけで街の風景は『ZIGOKU(ズィゴク)』と然程変わらない

  露店が並ぶ噴水広場では大きな声で客引きをする売り子と、噴水の水を掛け合いながら元気に遊ぶ子供たちの声が響く


『和平締結から数ヶ月、街も人も活気を取り戻してきているんだ、、、』

邪悪と言われる悪魔族の俺様でも、やはり平和な世の中の方が良いと思った……



「ここがオススメの店よ!」

 オーレリアの案内で訪れたその店は王都の若い女性に人気の店だそうだ

 店内は沢山の女性客で溢れ『あーでもない、こーでもない』と展示されている服をひろげては楽しそうに悩んでいるみたいだ……


「ミャアにはコレなんかどうかな!?」

 オーレリアがシンプルな花柄ワンピースを掲げながら笑う


「へぇ良いな! しかしその柄色はオーレリアじゃねえ?」

「、、、へっ? アンタ突然なに言ってんのよ、、」

 ん? 何故だか《《ふっ》》と夏の浜辺で、このワンピースを着たオーレリアが頭の中をよぎった


 オーレリアの奴は顔を紅くして照れてやがるが、、可愛いところもあるじゃねぇか……と思った……



「やはり脳筋ゴリラには任せられないわね! ミャアにはコチラの方がお似合いよ!」

 カミラはモノトーンのゴスロリ衣装を持ち出してきた……

『、、、、、、、、、』



 そう、、俺たちは今『ミャア』こと猫又の衣装を買い揃えに街へと繰り出していたのだ!



ーーーーー



「ナァァ〜〜〜ゴ、、(あるじ)ぃ〜〜♡」

 目を覚ますと俺様の腹の上でミャア(猫又)が発情していた……


「、、、嬉しくないと言えば嘘になるが、それは禁止と言わなかったか

?」

 獣化のままでは寮母見習いの仕事に支障があるため、普段のミャアは人型に化けて生活している

 その人型のミャアは毎朝俺様を起こしに来る度に腹の上で腰をふるのだ……(パジャマの上からだから安心してくれ……)


「ミャア、、辞めなさい、、ハウス!」

「主は意地悪だニャァ、ニャアは主の子を産みたいだけニャァ」

 最初は俺様も戸惑ってはいたが、今では毎朝のルーティンと諦めてしまった……


「ミャアまたやってるのですか! 旦那様に粗相は許さないと注意したはずですよ!」

「シャァァァ! 邪魔をするなキバ女! 主に気分良く目覚めて頂くのも従魔の務めニャァ!」

 この時間になるとカミラも俺様を起こしに来る、、そしてカミラとミャアの言い争う声も朝のルーティンのひとつとなった……


「節操のない獣風情が! みっともないから服を着なさい、お尻がまる見えですわよ!」

「猫は服など着ないニャァ! なめんなよ!ニャ」

 う〜ん、色々と慣れてきたとは言え、元が獣だからと下着も付けずにTシャツだけとはモラル的に問題がある……


「よし! 今日は休校日だからミャアの服を買いに街に行くか!」

「主とお買い物デートニャァ♡」

「私と旦那様のデートのついでにですわよ!」 

 もぉどっちでも良いから……


 ミャアを丸裸で連れて行くわけにはいかないので、体型の似たオーレリアに衣装を借りて着せる事にした

 衣装を着せている間にオーレリアに事情を聞かせると、馴染みでおすすめの店があるといって案内をしてくれる事となった



ーーーーー



「ミャアはロリじゃないから、そんなゴス衣装似合わないわよ!」

「私の国ではゴスロリは一般的な庶民の衣装よ!」

 全国民がゴスロリの国って……


「ミャアはどんな衣装が好みなんだ?」

「そうね!ミャアの好みを聞くの忘れてたわね!」

 おいおい着用するのはミャアなのだから、初めに本人の好みを聞くのが順序でしょうが……


「ミャアは主が発情して脱がせたくニャる様な衣装ならニャンでも良いニャァ♡」

 それじゃあ着てる意味なくなるでしょうが……


 話し合っていても埒が明かない事を悟り

 とにかく各々で色んな種類の衣装を持ち寄り、試着させてみることにした!


※※※※※


 シャツとパンツに革のベスト、冒険者風ではあるが寮で雑務をこなすミャアには必要不可欠な衣装だ! 購入決定!


 パーティードレス風、、、は、今のところ必要ない! 却下!


 先程オーレリアが勧めていた花柄のワンピース、暑い夏を越すにはこんな衣装も必要だろう! 購入決定!


 モノトーンでフリフリのゴス衣装はこれからの季節暑苦しくて見てられない! 却下!


 来客時に正装として必要だろうと執事服も一式そろえたが、あんな化け物屋敷に来る奴いる? とも思うが……

 

 最後にコッソリと俺様好みのピンク地のミニスカメイド衣装を買い物カゴに忍ばせておいた♡

 

 普段着と言うよりもどちらかと言うとコスプレ衣装を購入した俺たちは

 その後も下着や小物類などを買い揃え家路につくのだった



ーーーーー



「今日は疲れたぜぇ、、、」

 晩飯も終わり自室のベッドに横たわる俺様は今日あった出来事を思い起こす……


 街への買い物はオーレリアとカミラの2人が揃っていたが揉め事が起こらなくて良かった……


 衣装代は想定以上の出費になったが、どれも可愛らしい衣装で俺様としては満足だ!

 特に先ほどミャアに着せてみたピンクのメイド服は最高だったぜ!

さすがメイドは神だ!!


 オーレリアとカミラのジト目は突き刺さるほど痛かったが俺様は大満足だ、コッソリと購入した甲斐があったってもんだ!



「おっと! そろそろ時間だな!」

 俺様は大浴場の男女入れ替わり時刻を確認すると着替えを持って浴室へと向かった



「あら? 旦那様はこれからかしら?」

「おうっカミラか! また入ってくんなよ!」

 浴場の入口で『今日は昼間に出掛けて汗をかいたから、この時間に入浴した』らしいカミラとすれ違いざまに挨拶を交わす



「いやぁぁ、やっぱ風呂は気持ちいいなぁ〜」

「そうだな、、」

 どうしてお前はいつも堂々としていられるんだ?

 男女入れ替わり時刻が過ぎたというのに、オーレリアは御構い無しに入浴し続ける……

 まぁこれも、いつもの事になりつつある……


「こんな場所で言うのもなんだがアギトに頼みがあるのだ!」

 その通りだ! こんな場所で頼みごとなんてすんなし!


「時間が空いた時に付き合ってもらいたい場所があるのだが、、ダメか?」

「あ? 気は乗らないが、今日は世話になったからな! 良いぞ!」

 正直言うと、コイツが絡むとロクな事がないから嫌です……

 だが敢えて相談してきたのなら何かしらの理由が有るのだろう、警戒しつつも俺様は了承した


 

 オーレリアなど居ないものとして、暫く湯船に浸かりホッコリとした俺様は浴場をあとにし自室へと向かう…


「お前え何処までついてくんの?」

「気にするな! 夜の見まわりだ、、」

 オーレリアは俺様の後ろを付いてきては黙って立ち尽くしているのだ……

 色々と突っ込みたいのは山々だが面倒くさい、それに静かすぎるお前は気味が悪いのだが……



「主! 夜這いにきたニャァ!」

 自室の前に到着すると、ニャアが元気ハツラツで夜這いにきた……

 薄いオレンジ色のナイトドレスは身体のラインが薄っすらと浮かんで見える、、、なかなかセクシー♡じゃねぇか……


「あれ? よくよく見たらお前らのナイトドレスお揃いじゃね?」

 オーレリアはバスタオルを肩から掛けていたので気にしてなかったのだが

 薄い紅色のナイトドレスはニャアの物と同じく身体のラインが薄っすらと浮かぶセクシーダイナマイツドレス!


「オーレリア、、まさかお前も夜這い?」

「なんで私がアンタなんかに! たまたまよ! たまたま!」

「煩いわねぇヒトの部屋の前で!!」

 何故か俺様の部屋から自分の部屋みたいにカミラさん登場……


「旦那様やっと戻られたのですね、ベッドは人肌に温めておきましたわ!」

 ベッドを人肌云々は別としてカミラさんまでナイトドレス!?

 しかも黒で同タイプとは……


「だって選んでる最中にこのナイトドレスを見た途端、旦那様の眼の色が変わったんですもの……」

「そうだニャ! これなら主を落とせると確信したのニャァ!」

 お前らそんなところまでみてんの? 確かに俺様の心と股間を刺激する逸品ではあるが……

 この3人とも同じ格好って状況はいくらエロ魔人の俺様でも引いちゃうんだけど、、、


「とにかく今夜は私が添い寝してさしあげるから、猫とゴリラは大人しく去りなさい!」

「黙れキバ女! シャァァァ!!」

「私は違うぞ! 買ったものが偶然同じだっただけなのだ!」

 俺様の部屋の前で三人があーだこーだと揉めている

 アッキーに見つかったら、またドヤされるぞ、、、


 もぉ勘弁してください……

 三人とも強制《《ハウス》》させた……



 俺は悪魔族アギト、戦闘力ゼロ・甲斐性ゼロ・金なし家なし女なし

 クソの付くほど押しには弱く引いてしまうDT男子だぜ!






 



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ