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悪魔の俺が何故お前らのお守りをしなければいけない!と言うお話し  作者: 掃溜めに駄犬


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11/21

第11話 体育祭が始まるよぉ!



 入学してから二ヶ月が過ぎようとしていた

 この時期の学園では来賓を招いて全校生徒による体育祭が催される


 全校生徒をシャッフルし、赤組と白組の二チームに分かれての対抗戦である

 但し人族に比べて身体能力も魔力も高い俺たちRACE(レース)の八人は四人ずつが赤組・白組の各々へと分けられた(俺様は戦力にならないのにな!)


 赤組には、フウガ(妖怪)・カミラ(アン)・メーレーレ(魔族)と俺様(悪魔)の4人が!

 白組には、セイナ(天使)・オーレリア(人族)・ニンファ(妖精)・バルログ(竜族)の4人と決まった!

 何となくだが、先の大戦での人族派と魔族派にうまい具合に分けられた感は否めないが……


 そしてここで馬鹿オカマジジイの発案でRACEの全種目出場が勝手に決定された……


「負けた方は次の休日、寮の草むしりな!」

『あのクソ親父、いつか必ずぶ●殺してやる!!』

 密かに決意する俺様だった……

 

ーーーーー


 俺たちRACEは個人種目も団体種目も関係ねぇ! 兎に角いそがしい!


 50メートル走から始まって、障害物・玉入れ・綱引き・ハードル走……

 人族は何が楽しくてこんなに疲れる祭りをするのか、俺様には理解できねぇわ……


「前半が終わって250対290か……」

「フウガ様のせいでは御座いませんわ!」

 我ら赤組は前半が終わった時点で白組に40点差をつけられて負けていた 

 

「あの悪魔が不甲斐ないせいよ!」

「やっぱり悪魔ってアテに出来ないわね!」

「頑張ってるフウガ様が可哀想!」

 いやいや確かに俺様は活躍してませんよ、走ってもビリかブービーだからな……

 でもしょうがねぇだろ、こっちは言うこと聞かねぇ人族の身体なんだからよ!



 そんな事とはつゆ知らずな女共の刺すような視線を浴びながらも、庭の草むしり等したくない俺さまは少しでも頑張るしかなかったのだった……


※※※※※


 前半後半の合間のランチタイムが始まった

 俺様はその間も当然カミラの日傘担当である、体育祭だからって飯くらい屋内にしてくれりゃ良いのに……


 昼食時、カミラの周りにはサバイバルキャンプの時のメガネ達がいた

 

「カミラ様が仰るから特別ですよ悪魔、感謝なさい!」

「コロ助! アギトに非礼は許しません、慎みなさい!」

「す、、すみませぇんカミラ様ぁ!」

 コロ助とはメガネ女のコロの事だ

 あの日以来カミラとコロは学園内だけではあるが、いつもつるむようになった

 そしてその頃からカミラはコロの事をコロ助と呼ぶようになっていた


 会話は主従関係っぽいが、他の人族とは一線を引いているカミラがコロだけは友達のように扱い、側に居ることを許しているのだ


「アギトも早く食べなさい……この鶏唐とか言うの美味しいわよ」

「なぜアナタなどにカミラ様のお弁当を……カミラ様の清らかな唇まで奪っておきながら……」 

 先日のサバイバルキャンプで俺様とカミラはメガネ達の目の前で契約(キッス)した

 その翌日からコロの俺様に対する態度がひどくなった、まるで妻を寝取られた夫が間男に対するそれだ!

 しかし俺様考えた! あの恋人にでも接する様なカミラに対するコロの所作

 コロ助が信徒というだけではなく、百合系と言うこともあってカミラに近づいているのだとしたら……


 ククク……なかなか興味深い!



「赤組の皆! 食事をしながらで良いので聴いてくれないか!」

 赤組のリーダーであるフウガが赤組の応援席で食事をしているメンバーたちに演説しはじめた


「前半を終えて白組に40点リードされている、このままの勢いでは追いつけそうにないだろう!」

 まぁ俺たちRACEだけが頑張ったところで点差は左程縮まらない、人族の一般生徒の頑張りが必要不可欠だ


「皆で白組に勝ちたいと強く願ってくれないか! その願いは力となり必ず勝てる、僕を信じて!!」

「わたし、フウガ様を信じるわ!」

「フウガ様となら必ず出来る!」

【フウガ! フウガ! フウガ!】

 赤組の生徒達の思いは一つとなりフウガコールが湧き上がる

 フウガと共に頑張れば必ず逆転できると、誰もが信じて疑わなかった!


「なんだよ、、皆いきなりフウガコールなんて始めやがって?」

 俺様は辺りを見渡してみる……『戦争でもおっ始める勢いだな』そう思った……

 


『そうだ、、それで良い、その強き思いが君たちを勝利へと導く……ククク、私達は、、、いや私は負けてはならないのだから……』

 フウガの目が妖しい光を発しているのだが、それに気づく者は誰もいなかった……


※※※※※


 『ドクンッ!』俺様は急に心臓を鷲掴みにされた様な感覚を覚える……

 鼓動が急激に速くなり全身が熱くなってきた!

 意識が薄くなり何も考えられなくなっていく、、何かがおかしい……

 


「「只今より後半の競技を開始いたします、出場選手は指定の場所で待機してください」」

 後半戦の第一種目は『ぐるぐるバット』、飯食って直ぐにする種目じゃねぇ……


 俺様は指定の場所まで赴き出走の順番を待った

 急速な心拍上昇と身体の発熱は未だに収まらない……いや、ひどくなる一方だ!


『それに……ムフッ♡』

 さっきから周りで順番待ちしているメス達の匂いが堪らないぜ!

 体操服にうっすらと浮かぶブラ影も俺様の欲情を掻き立てる……って、俺様いつにも増して変態度数がアップしてないか!?


 いかん! いかん! 真面目にやらねば、草むしりが待っている……

 そんな事を考えている内に出走の順番がまわってきた!



「セット、、、『パンッ!』」

 スターターピストルが鳴りバット目掛けて猛ダッシュする!

 額に当てたバットを中心に回転すること20回!


 この回転中にもバランス感覚を失い倒れるヤツが続出する!

 しかし俺様を舐めるな! 回転をこなし残るはゴール目掛けて猛ダッシュ!!

 このまま行けば初のトップゴールだ!!


「「おーーっと、アギト選手バランスを失って面舵いっぱーい! そっちは来賓席だぞぉ!」」

 そんな事を言われても真っ直ぐ走れねぇんだよぉぉぉぉ!


「「ドカーン!」」

 俺様は来賓席へと突進ダイブ! どうやら来賓客を巻き込んでしまった様だ……



 来賓席に設置してあったパイプテントが崩壊し骨組のパイプやテント地が覆いかぶさっている

 俺様は体を持ち上げるために地面に手をつこうとしたのだが……


『ムニュ……』

 暗くて良く分からないが、やわらか饅頭!

 そしてその中心にありグミキャンディを想わせるアハ〜ん♡なこの感触は……パイ先!!


「いやーーーっ! 変態ですーーーっ!!」


 俺様はその悲鳴とパイを握った瞬間、猛烈に理性を失う!!

 どうせ捕まり罰を受けるのなら、揉むだけ揉んでやるわ!!


『モミモミ、クンクン、イー香りだぁ……このまま黄泉送りになっても文句は言わん!』

「イヤーー! 辞めてくださいましーー!」

 可愛らしい声で拒否られてもお構い無っしんぐ! 

 理性を失い自制の利かない俺様は少し小ぶりのグミを堪能しまくってやった!


「アギトお前! 姫殿下に何をやっとんじゃぁぁぁ!!『ズドンッッッ!!』」

 テント地を退けたアッキーが姫様とやらの胸を鷲掴みにする俺様の額にアイアンクローをして持ち上げると、そのまま地面に叩きつけた模様……


 姫様とやらの御慈悲で殺されずには済んだのだが、俺様は気を失っている間に罰として放送席の横で磔の刑にされる事となった……てか、、既にされている……



 あれぇ……俺様なんであんな暴走しちまったのかなぁ……

 


 俺は悪魔族アギト、戦闘力ゼロ・甲斐性ゼロ・金なし家なし女なし

 クソの付くほどグミは味がなくなるまでハムハムペロペロ♡する男だぜ!


 




 







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