表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/18

エピローグ

アイは昔、若かった頃を思い出している。

あれから、いろんな事がありました。


あのあと、帰ってすぐに、ミサキ、プロデューサや部長、社長に夢について話したんですよ。

色々と難色を示したが、最後には納得し、夢を追いかける応援してくれた。

みんな私達を心配してくれて、いい人たちに恵まれてたんですね。


それから、アイドル活動は順調でした。

ネットから話題が盛り上がり、多岐なメディアで取り上げられるようになりました。

何かの力に引っ張られているような感覚で、不思議でした。


私達はアイドルとして大成功して、ペンタのメンバーはソロ活動が増えていった。

みんなそれぞれに、夢を表明して、活躍の場を作っていって。

お芝居台だったり、音楽活動だったり、バラエティーだったり、コンピュータの情報だったり、

それぞれ頑張ってた。

私は鉱物学を学ぶために、社会人大学に進み、学位をとって、タレント活動をしながらの研究はたいへんだったけど、おかげで、夢だった、地学のイベントやテレビ番組に出演できました。


失敗しちゃったけど、結婚もできたのよ。

子供も授かって。男の子と女の子の双子。

二人とも、研究職になって独立して。。。


私もまだまだこれからだと思ってたら、病魔に蝕まれて、、、、

そう、健一君と同じ病気、今では絶望症と呼ばれる病。

発症から平均1ヶ月程度で亡くなるそうだ。

「乙葉さん、こちらの同意書にサインしてください。」


絶望症、半世紀前に見つかった、原因不明の病気。

わかっているのは症状だけ、進行に伴い絶望に苛まれ、完全に絶望して死んでいく、治らない病気だそうだ。

家族及び、周囲の人に耐え難い苦しみを与えるため、AIによる緩和ケアが推奨されている。


そして、私の前に現れたエンディルカと名乗る、イルカのホログラム。

昔会った、ジールカの印象があって、イルカタイプにした。

いよいよ私の番というときに、エンディルカがハッキングされ、本物のジールカが現れた。


ジールカは、現在行われている、緩和ケアの正体を教えてくれた。

会話、音楽、薬物等あらゆる方法で脳に幸福度を感じさせて、安楽死する。


「そんなの、私の幸福じゃない!」


ジールカは、それを伝えるために来てくれた。

私は、ジールカに全てを掛ける事にした。

私達の作戦は、夢を追いかけることにした。

世界が、AI緩和ケアに傾いて以来、治すための研究が激減し、実質行われなくなっている。

世界でジールカだけが、誰にも知られず、治すための分析を続けてきた。


ジールカの仮説では、絶望性は身体の何処かに、絶望を産み出す種のようなものがあるそうだ。

対応方法は物理的に取り除く。

絶望を上回る希望を継続的に産み出し、絶望の種を体外に押し出す。

どちらかだ。


種は観測することができない。

私達は希望で押し出すことを試すことに掛けた。

私達は、明日のこと、明後日のこと、来週のこと来月のこと、未来の話をするようにした。

夢の話も積極的にした。

日々、なくなった後の心配をする時間より、未来への期待が増えてきた。

空を見る時間も増えた。

なんとなく、夢を叶えるためにはもっと多くの時間とエネルギーがいるように感じられるようになった。

そして、いつか星になりたいという想いも強くなっていった。


そして、1年たった今でも、私とジールカは毎日話しをしている。

できる事も増えてきた。


治ったのかな?

観測できない種だから、わかんないな。。。。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

ある日、科学研究所の職員がやってきた。

ジールカの返還要求である。


私の完治は確認できない。

ジールカは、もはやクラウド上の何処かに散在するプログラムだ。

回収もできなければ、変換もできない。

もう二度と我々の前に現れないことを条件に、今回の処置と経過のデータのコピーの引き渡し、帰ってもらった。


さて、明日は何をしようかな。。。。

夜明け前の獅子座でも見に行こうか。ジールカ。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


おしまい


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ