巻き込まれて異世界に来てしまったけど、聖女とか関係ないのでのんびりします。
7.
ひと先ず朝ご飯を食べて、ひと息ついた美奈は、椅子に凭れて天井を見上げながぁ~~く、息を吐いた。
「・・・・・・はぁぁぁぁぁ~~~~~~・・・・・・・。どういうこと? なんで、口に出しただけなのにっ。なんで、お風呂にトイレに洗面台ができてて、冷蔵庫にガスコンロが出て来るの!?」
誰か教えて! と頭を抱えて、立ち上がる。ガタンっ と椅子が鳴ったのを聴き、美奈は落ち着け。と自分に言い聞かせた。
「・・・・とりあえず、このことをロイに・・・・。いや、ちょっと待て。云ったところで信じてもらえないどころか、もしかしたら城に戻されてしまうかもしれないっ。そうなったら・・・・!! のんびりするどころか、人体実験にされる・・・・!!」
ロイの今までのこともあり、そんなことは全くないのだが。今の美奈にはそんなことを云っても、無駄であった。
「のんびりライフをしたいのにっ。ていうか、なんでこんな・・・・・!!」
テーブルに突っ伏して、本気で悩む。そこで、はたっ、と気づいた。
「・・・・・そう云えば、ステータスの確認をしようとしてて、してなかったような気がする。視ようとした時に、ロイが来て消したんだっけ。」
また出てくるか? と思いつつ、美奈は云った。
「ステータスオープン!」
ポンッ!!!
「・・・・・・出て来た・・・・。ステータス。」
とりあえず、ステータスを見てみよう。と、美奈は思ったのだが。
「ちょっと待った。ここで見てたら、ひとが来た時に消せないと困るし。だいいち、視られたら困るっ。」
美奈は慌てて、プライベートルームに移動した。
ベッドに座り、眼の前にあるステータスを見る。
「・・・・・な、なんじゃ、こりゃあ・・・・・・」
時代がバレるようなセリフを吐き、美奈は口を開けて見ていた。
*ステータス*
御厨 美奈 40代 女性
レベル 無限大
・属性 すべて(土・水・火・風・光・闇)
・ステータス基本:浄化・創造・生活スキル レベル無限大
・ステータス特化:治癒・テイム・言語・鑑定/選定・スルースキル レベル無限大
「・・・・・・・・・。属性が全部で、スキルが全部無限大って・・・・・・」
しかも、どうして言葉が通じるのか。と思っていたのだが。このステータスを見て、理解する。
「・・・・・・これは、絶対に誰にも言っちゃいけないやつだ。言ったら最後だ・・・・。にしても、」
ステータス表示を見て、美奈は頬をひくひくとさせる。
「“40代”なんて、わざわざ入れんでもよかろうがぁーーーーー!!」
プライベートルーム内に、美奈の叫びが響いた。
じっくりと、ステータスを見て“創造”と云うのを見つける。
「“創造”? ・・・・・なになに、“創造スキル:口に出して考えたモノがそのままの形で、造られる。”」
内容を読んで美奈は、起きたらできていた浴室と脱衣所とお手洗いを思い出す。ついさっき、できた冷蔵庫とガスコンロも思い出し、美奈は、これでか・・・・。とベッドに倒れ込んだ。
「・・・・・他のはたいていなにかは、解かるけど。この“スルースキル”って、なに?」
と美奈が呟くと、そのスキル名の下に、スキルの内容が表示された。
スルースキル:まるで、そこにいないかのように存在感を消す。
「・・・・・・・・・・・・・・。透明人間みたいになるってことかな? これは、あんまり使ったらいけないスキルなのかも」
もういいや。とステータスに消えろ。と念じる。ステータスは見事に消えた。
「・・・・・とりあえず、誰にも言わない。そうしょう」
ベッドから起き上がると、リビングに出て椅子に座る。昨日はできなかった散策でもしようかと、美奈は外に出た。




