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巻き込まれて異世界に来てしまったけど、聖女とか関係ないのでのんびりします。

20.


家に帰った美奈は、用意されてあったお茶を飲んでひと息つく。リルとネコも、用意してあった水を飲んでいた。

「・・・・・・はぁ~~~・・・・・。やっぱり、家が一番だねぇ。まだ少ししか住んでいないけど。住み心地が良いって云うか。流石は、ロイだねっ。」

用意してくれたロイに感謝をする美奈を、リルとネコは見上げる。

〈〈・・・・・・この森自体が、臭気に覆われていて。どうしようもないぐらいになっていたのだぞ。美奈がいるだけで、こうも改善されるとは・・・・・。〉〉

リルが思っていると、美奈は立ち上がった。

「そうだっ。してみたかったことがあるんだよねっ。」

善は急げっ。と外に出る美奈を見て、リルとネコはやっぱりと云う顔をし、やれやれと立ち上がった。

外に出ると、庭の一画でなにやら考え込んでいるようで。リルとネコは、美奈の両横に立った。

「ん~~~・・・・。この辺りに、こういうのがあったら良いなぁ~~・・・・。んが、手入れとかあるしなぁ・・・・・。あ、でも、土を耕すとなったらミミズとかだんご虫とか、色々と出てきそうだし・・・・。虫は嫌だぁ・・・・・。」

〈虫は嫌だって。どこにでもいるだろう。さっき座っていた樹の元も、アリに樹に住まう虫がいたぞ〉

「うっぎゃあっっ。そ、それはそうだけどっ。意識して見ないと判らないでしょっ。」

リルはいぢ悪だっ。と美奈が反論をする。

〈良い土には、虫がいて当然だにゃあ~~~。〉

ネコが間延びをして云うと、美奈はそれもそうだよね。と納得した。

〈で、なにがあったら良いのだ?〉

リルが土の状態を見て訊く。美奈は、エッヘンと答えた。

「ここら辺に、家庭菜園があったら良いなぁって。ずっと、してみたかったんだけど。わたしのいた世界では、土地が高かったし。レンタルするにも少し離れた場所でしかなかったし。ここは、ロイが用意してくれた土地だけど、好きに使ってくれて良いって云われているし。・・・・・えっとぉ。こうでぇ、こうなってぇ・・・・・。こんな感じかなぁ?」

両人差し指をこめかみに中てて、考える美奈を、リルとネコはジッと見上げる。

「・・・・・・ん~~・・・・。と、できたっ。家庭菜園っ、創造っ!!」


ピカカッ!!


一瞬回りが光る。眩しくて眼を閉じていた美奈が、光が収まるのを感じて眼を開けると、美奈が想像した家庭菜園が出現し、出来上がっていた。


疲れたぁっ。とベッドに倒れ込んだ美奈は、そのまま眠ってしまい。リルとネコは、ベッド下にあるクッションに丸まっていた。

〈本当に、美奈だけは驚かされる。あれだけのモノを創造すれば、眠たくなってしまうのも仕方がないが。〉

〈そうですね。想像以上に、しっかりとした畑でしたよね。〉

〈家庭菜園だと、云い張ってはいたが。どう見ても、畑にしか見えん。〉

〈手入れはどうするのでしょうか?〉

〈それは、問題ないだろう。なにせ、美奈は全属性の持ち主であるからな。土たちが、喜んで手入れをするだろう。それに、なにやら実っているモノを我れも食べてみたいのでな。〉

〈そうですね。それは云えていますねっ。〉

畑にすでに実っていた実を思い出し、リルとネコはじゅるる。とよだれを垂らしていた。


【・・・・・・どこからか、甘い匂いがする・・・・・・・・・】

どこだ? バサバサと上空をナニかが飛んでいた。



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