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3XXX  作者: 紫電
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ハママツ

夕暮れ時、遠くに富士山が見える。

ここはハママツ。

楽器の会社が多く建っており、『楽都』とも称される町だ。

そんな町で、俺たちは今から町歩きをする。

今まで俺たちは、到着時刻に余裕がなかったため、あまり観光らしい観光はできていなかった。

だからこうしてゆっくり町を歩くのはちょっと新鮮である。

こうしてじっくりと町並みを見てみると、オーストランドとは違う町並みをしているのがわかる。

そうしたところを見るのも、異国の地ならではの楽しみだ。


しばらく町を歩き、楽器の店がたくさんあるエリアにやってきた。

その中でもひときわ大きな店に入ってみる。

店の中は、楽器の種類ごとにエリアが分かれている。

中には見たこともないような楽器があったりして、見ていて楽しい。

まず最初に向かったのは、ルセイがいつも使っている弦楽器のエリア。

ギターって一括りにしちゃうけど、結構いろんな種類があるんだなぁ…。

ルセイはというと、試し弾きをするためにもう店員さんを探しに行っていた。

早いって。


その後、いろいろ試し弾きを繰り返し、お気に召したものが見つかったようで。

「これ買ってくるわ」

と、俺に告げてレジの方へ向かっていった。

アイツ金あるのかな…。

楽器って結構高かったはずだが。


楽器屋を後にした俺たちは、今日泊まる宿へと向かって歩く。

今日の宿も、なかなか規模の大きい宿だ。

ロビーでチェックインを済ませ、自室に案内される。

この町…には限らず、この地域はお茶も有名らしく。

部屋にはお茶っ葉と、それを淹れるためのきゅうすと呼ばれるものが置かれていた。

折角だし、ちょっと淹れてみるか。

この国で『お茶』と言えば、茶葉を発酵させない緑茶が主流だ。

俺たちのよく知る紅茶とは違う。

味はだいぶ違うが、元となっている茶葉の種類は同じなんだそうな。


そうこうしているうちに、お湯が沸いた。

緑茶は、沸騰したお湯をそのまま淹れるのではなく、少し冷ましてから淹れないと、風味が損なわれてしまうのだそうだ。

一度コップにお湯だけを淹れ、少し冷ます。

いい具合に冷めたら、茶葉を入れたきゅうすにお湯を入れて、少し待つ。


さあ、いよいよ淹れてみよう。

そのお茶は、『緑茶』という名前の通り、綺麗な緑色で、とてもいい香りがしている。


「緑茶いる人~?」

「あ、私飲んでみたいです~」

「俺も飲むわ~」

と、奇しくもパワー系のお二人が手を挙げた。


みんなで緑茶を飲んで小休止したのち、今日もバイキング形式の夕食を食べに下の階へ向かった。

今日は特に特出すべき点は無く、おいしい夕食を食べて部屋に帰った。

その後は、いつも通り部屋でお風呂に入り、みんなでトランプをして遊んだ後、今日はもう寝ることとなった。


明日はシズオカという町へ向かい、またそこで一泊。

その次はいよいよ、今回の旅の目的地である、ヨコハマへと向かうこととなる。

関所のサクラダさんとも話ができるかもしれない。

今から話す内容考えておいた方がいいかもな。


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