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3XXX  作者: 紫電
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過去最強の敵

翌朝。

今日は夢を見ず、すっきりと起きることができた。

今日はさらに東へと進み、ハママツという町に向かう。

ハママツは、楽器で有名な町らしい。

ウチのルセイは楽器ができるので、楽しみにしているそうだ。


体を起こし、洗面所へと向かう。

今日も冒険、頑張りましょうかね!


いつも通り、宿のチェックアウトを済ませ、自転車に跨る。

ここの手羽唐は美味かったのでまた食べに来たいな。


そんなこんなで今日の旅路がスタートした。

旅も後半に差し掛かり、みんな自転車の扱いも慣れたものだ。

さて、今日はどんな敵が出てくるのかな~とか考えながら走っていく。

そんなことを考えていると、ガサガサと不穏な音がしてきた。

言霊は本当になる様だ。

茂みから出てきたのは…というかデカすぎてもとからはみ出していたのが見えていたが。

大猪である。

この前の普通の猪なんかとは比べ物にならないくらいのサイズ感である。

体高は2メートル超、体長は5メートルはあろうか。

象じゃないんだからさぁ…。

でも象並みのサイズである。

今日はこんなのと戦うのか…。

死なないようにしよっと。


まずはソフィーが離れたところから一撃。

敵の眉間に当たったものの、対して効いていなさそう。

今度からソフィーには矢に毒を塗るように指示しておこうかしら。

まぁそれはそれとして。

遠距離が効かないなら次は近距離。

俺とルセイの出番だ。

待ってましたと言わんばかりに俺たちは敵に突っ込んでいく。

右前足に俺のフルスイング片手剣が当たった…が。

全く効いてねえ。

俺の剣で無理ならルセイも無理であろう。

と、ルセイの方に目をやると。

ルセイ君、とっくに蹴り飛ばされてすっ飛んでました。

死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。

無理だってこれ。

「おーい!お強いお二方!イケそう?」

と、いつもとどめを刺してくれる二人に問いかける。

「ん~。無理かもっ。」

と、親父。

ふざけるのも大概にしていただきたい。

よし。こうなったらもうアレしかない。

「全員に告ぐ!!逃げるから自分の自転車乗って走れぇぇぇえ!!!」

逃げるしかないでしょこんなの。

ダッシュ!とにかくダッシュ!


死に物狂いで逃げた俺たちは、どうにか大猪を撒いて、海岸沿いを走っていた。

そろそろハママツに着くころだろう。

北東に大きな山が見えてきた。

あれがこの国の最高峰、富士山だ。

今が冬だっていうのもあるかもしれないが、山の上の方は雪で白く染まっていて凄く綺麗だ。

やっぱり自然は癒されるな。

とはいっても森の中にいたら魔物と会うから嫌なんだけど。

でも、また俺が神の鉄槌のスイッチを切って、魔物が生成されなくなったなら、またこの国でサイクリングしてみるのもありかもな。

俺はこの国の自然の雰囲気が好きだ。


それからしばらく走って、俺たちは今日の目的地、ハママツへと着いた。

今日は日が落ちる前に着いたので、せっかくだから街歩きでもしてみようかと思う。



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