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3XXX  作者: 紫電
50/59

サクラダさんの最期

_________________________


例によって、ここは夢の中らしい。

今日もまた、サクラダさんの操縦する空を飛ぶ乗り物の中から夢がスタートしている。

この間の夢の続きの様だ。

サクラダさんの乗るこの乗り物は、敵の攻撃をかいくぐりながら敵の船に致命的なダメージを次々と与えていく。

その攻撃と操縦は、目にもとまらぬ速さでなされている。


しばらく攻撃を続け、船を3,4隻轟沈させた。

すると、急に声が聞こえてきた。

『桜田二等空佐、上出来だ。母船に帰られたし。』

その声を聞いたサクラダさんは、レバーを操作し、乗り物の向きを変えた。

次の瞬間、また声が聞こえてきた。

『11時の方向に、不明機(アンノウン)一機。注意されたし。』

アンノウンってなんだ?

と、そんなことを考えていると。

機体からドンッという音とともに白煙が上がりだした。

「高度低下!墜落します!」

『緊急脱出せよ!』

「ボタンが効きません!!」

と、いう掛け合いがあったのち、目の前が真っ暗になった。


_________________________

しばらくして、俺は目を覚ました。

恐らくだが、サクラダさんはあそこからは助からないだろう。

実力のあった人であろうに、あっけない最期だったな…。


まだ眠い目をこすりつつ、体を起こす。

今日は走行距離が長いため早く起きなければならないのだ。

現在時刻は5:30。

少し出発するには早すぎるかな。

まだ日も出ていない。

しかし、ベッドじゃなくても案外眠れるものだな。

敷布団、柔らかくて寝やすかった。

俺はみんなより一足早く布団をたたみ、押し入れへと突っ込んだ。

高級な宿だと全部宿の職員さんがやってくれるらしいが、そんなところに泊まる予算はない。

でももう一度、この町には遊びに来てみたいな。

俺はこの町の雰囲気が好きだ。

名残惜しいが、この町にいるのもあと1時間少々。

朝ご飯を食べて、今日の旅路につくことにしよう。


宿のチェックアウトを済ませ、今日も今日とて自転車に跨る。

今日の目的地はナゴヤ。

この国で、3番目に大きな町である。

ちなみに1番目と2番目は、トウキョウとオオサカというらしい。

そこも本当は見て回りたいが、今回の旅ではお世話になることは無い。

ヨコハマで目的を達成したのち、帰路で寄って行ってもいいかもしれないな。


自転車で少し走ると、琵琶湖というめちゃくちゃ大きい湖が見える。

今日の旅は、この琵琶湖の縁を走っていく。

しかし、絶景である。

この辺りは森もあるため、秋に来ていたらもっと綺麗だったかもしれないな。

この国には、一度観光出来てみたいものだ。

そんなころを考えながら、自転車を漕いでいると。

湖の中から何かが飛び出してきた。

しかもかなりデカい。

4~5メートルはありそうな巨体だ。

あれは…俺の目が正しければサンショウウオ。

なんで地上に出てきたんだ…?

ともかく、あのサイズはどう考えても魔物であろう。

威嚇している様だし、敵意があるとみて間違いないだろう。

戦闘、開始。


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