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3XXX  作者: 紫電
41/59

大蛇を倒した俺たちは、その後も雪が降りしきるチュウゴク地方を進んで行く。

自転車をこいでいると、体が熱くなってくる。

乾燥した冷たい空気が、火照った身体に心地いい。

しかしこの乗り物、見た目以上に疲れるな。

俺は体力はある方だと思っていたが、長距離走っているとやっぱり疲れてくる。

そろそろいったん休憩にしようか。

時刻は12:30で、お昼休憩の時間だし、丁度いい。

地図で現在位置を確認すると、目的地のヒロシマまでは3分の1進んだあたりだ。

朝出発したのが9:00頃だったので、夕方の18:00くらいには、ヒロシマに着くだろう。

そんなことを考えながら、昼食をとる。

途中途中でさっきの大蛇を思い出して気持ち悪くなってくるが、食べているものの味は悪くない。


昼食を食べ終え、旅路は午後の部に入る。

自転車に跨り、チュウゴク地方の平野をひたすら走っていく。

雪も小降りになってきて、積もるほどのものではなかったようだ。


しばらく走って、もうすぐ目的地に着こうかという時。

俺たちは森の中に入り、広めの獣道を進んで行っていた。

すると、横からガサガサと音がする。

動物か、魔物か。

判断はできないが、音で一つ分かったことがある。

複数体いる。

ヤバいぞこれは。

一匹や二匹じゃない。

群れ…それも10体レベルの規模だ。

そんなことを頭の中で考えているうちに、奴らは姿を現した。

イノシシの群れである。

しかも確実にこちらに敵意を向けている。

肥大化した魔物では無いものの、この数はまずい。

しかもここは狭い森の中。

動きが取りづらいぞ。

とにかく。俺たちも動かねば。


ソフィーに指示を出し、離れたところから何体か敵を打ってもらう。

3体ほど倒れたのを確認したので、今度は群れで固まっているところにスティーノを突撃させる。

ハンマーを振り回している姿を見ると、「やだ、素敵」とはならず…

アイツ本当にお嬢様なのかな…?と、頭の中が疑問符でいっぱいになる。

そうこうしているうちに、スティーノが討ち漏らした数匹がこちらに突撃してきた。

剣を抜き、隣にいるルセイと斬り合わないように注意しながら二人で目配せしながら迎え撃つ。

親父の方にも何体か行っているが…まぁ大丈夫でしょう。

それより目の前の敵に集中だ。

一体目、俺が眉間に剣を突きつけ、討伐完了。

二体目、ルセイが華麗に二刀流を駆使して足を切りつけ、行動不能に。

敵の重心が低いので、こちらも体制を低くして迎え撃つのが吉と見た。

腰を落とし、剣を構える。

それを隣で見ていたルセイも、同じように腰を落とす。

あと三体、軽い仕事だ。楽に行こう。

一体目、俺が横から腹から背中へ切り上げ、討伐完了。

二体目、ルセイが剣を二本使い、イノシシの首を飛ばす。

三体目、ルセイが足を切りつけ、行動不能にした後、俺がとどめ。

ルセイとハイタッチして、戦闘完了。

他のメンバーも無事にすべての敵を討伐できたようだ。

理想的なパーティー戦闘ができて、満足だ。

やっぱり冒険は、戦闘ありきだな。

命の危険はあるが、どこか楽しさもある。


戦闘を終え、昼下がりの森を進んで行く。

それから先は、特にトラブルはなく。

少し戦闘があったので遅れたものの、18:30にはヒロシマへ着くことができた。

なかなか大きな町で、いい所だ。

今日はここで一泊することになる。


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― 新着の感想 ―
[良い点] すごーい連携プレイ!(*'ω'*)理想的! ここまでずっと一緒に旅をしてきただけあって、息もピッタリですね!
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