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3XXX  作者: 紫電
4/59

日常

________________________________

ここは…また夢か。今度はどんな…

…ッ!!

馬鹿みたいにデカい鳥か!?

…いや違う!鉄の塊が空飛んでやがる!!

何だ?下に何か積んでるな…

と、思ったのもつかの間、夢の中でのとてつもない轟音で俺は目を覚ました。

_______________________________

清々しい朝のはずである。夢さえなければ。

夢に出てきたあの物体は一体何だったのだろうか。

太古の昔には魔物など存在しなかったと聞く。

あれもオーパーツとかいうやつなのだろうか。

そんなことを考えながら洗面台へ向かい、うがいをし、顔を洗う。いつもの事だ。

スティーノさんが馬車代を出してくれるお陰で今日は一日空きができた。

ルセイが起き次第、散歩でもしながら今後の事でも考えよう。


「…おはよぅ。」

そうこうしている内にルセイが起きたようだ。

「おはよう。顔洗ってきたら散歩でもしようぜ。外が気持ちよさそうだ。」

「お~け~待ってて~」

流石に寝起きともあって気だるげだ。

…スティーノさんも起こしに行くか。

部屋をいったん出て隣の部屋の呼び鈴を鳴らす。そうするとドア越しにくぐもった声が聞こえてくる。

「おはようございます~いい朝ですわね~」

「おはようスティーノさん。良く寝られた?」

「もちろんですわ~あと、もう呼び捨てで呼んでいただいて構いませんわ~」

なんて会話しながら支度に取り掛かって頂く。なんかこの人の声は高いんだけどふわふわしてる。眠くなってくる声だ。


しばらくして3人集まり、宿の1階で朝食を食べる。

俺とスティーノはパンだの目玉焼きだの、ベーシックな物を食べる。

ルセイは朝は米派らしく、ユーラシア大陸の極東に位置している国の郷土料理風だ。

朝食を済ませた俺たちは、宿を出て近くを散歩する。途中に小川があったり、いい匂いのするパン屋があったりと、小さな町にしては住民も充実した暮らしをしていそうだ。ただ、スティーノがそれらの店や風景にいちいち感動して騒ぎ出すのでルセイになだめる役割を押し付けて自分は少し距離をとって静観する。

たまにルセイが目で何かを訴えようとしてくるが、何を意味するか分からないので放っておくことにする。


そんな感じで町の観光をしていたらすぐに昼間になってしまった。

ということでちょっと呼びかけてみる。

「おーい二人共。もうお昼だ。何処か昼飯食べに行かないか?」

「「賛成!」」

アイツらクソ仲いいじゃねえか。


良さげな店を見つけたので入って物を注文する。丁度いい機会なのでスティーノに今回の旅の目的やらなんやらを話すことにした。


「…とまあこんな感じで俺らの目的地はまずはブリスベンだ。その後他にピンが刺さっていたアジア極東、北アメリカ西部も行くつもりではある。」

「なんだかますますワクワクしてきましたわ!楽しみです!」

「俺も冒険に憧れてたからこの旅を始めたんだ。仲間ができてうれしいよ。」

「俺はスクリードが行くってんならどこでも付いていくよ。」

「頼もしいねぇ」

やっぱり仲間というのはいいものだ。いるのといないのではマインドにも差が出るだろう。


俺たちは昼食を食べた後、馬車の中で食べる用の食材を買い、宿へ戻った。


宿に戻り、しばらくすると、事は起こった。

スマホが急に震えだして音が鳴りだしたのである。

3人全員大混乱したのち、恐る恐る画面を覗いてみると、赤と緑の見たことのない形の記号か何かが映し出されていた。

緑のボタンを押してみると、急に

「よお、聞こえてるか!?スクリード!こちらタバスだ!」

と、聞こえてきた。親父の声である。

「えぇ…聞こえてるけどそれどうなってんの…?」

「これが本来の使い方なんだよスクリード。こっちでも似たようなもん拾ったからなんか連絡先がまとまってるところに入ってた番号に掛けてみたら、たまたまお前のところに繋がったんだ。」

なるほど。分からん。

「まぁ要するに、今後はどこに居ても連絡が取れるってことだ。今からやり方教えるから困ったことあったら電話しろよな!」


親父にスマホの使い方を教えてもらい、通信機器として使えるようになった。

そんなこんなやっていたらいい時間になったので、寝ることにした。

明日はとうとう出発である。旅もここからが本番だ!


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