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3XXX  作者: 紫電
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冒険、スタート

夢のあまりの衝撃で俺は目を覚ました。

今起きた出来事を脳が理解できないでいる。

夢というのは脳が最近起きた出来事を整理するためのものだと聞いたことがあるが、今の夢は俺の経験や想像の範疇をはるかに超えている。


一度身を起こし、時刻を確認する。

時刻は午前四時。

二度寝するには遅めの時間だ。

もうこのまま起きてしまおう。


身体をベッドから起こし、今の夢について考える。

乗り物の性能からして、現文明では到達できない技術力があるとわかる。

旧文明の乗り物か。

それはそうとしてなんで俺がそんな夢を見るんだ?

誰かの記憶…サクラダさんの記憶が俺の夢となっている?

それも疑問が残るな。

俺はサクラダさんを見たことも、会ったこともない。

そもそもが旧文明の出来事なのだから会ったことがあるはずがない。

考えられるとすれば…

俺がサクラダさんの生まれ替わりで、前世の記憶が夢となって発現している…とか。

…まさかな。


そんなことを考えているうちに、日が昇ってきた。

軽く2時間ほど考え事をしていたようだ。

この、ゾーンに入ったら抜けられなくなる性格、いいんだか悪いんだか分らんな…。


さらに少し経って、仲間たちが全員起きてきた。

みんな揃ったので今から宿で朝食をとることにする。

この国では、朝食は米を食べるのが一般的なようだ。

この国の朝食スタイルは、米、焼き魚、みそ汁という味噌入りのスープが定番のようで、メニューもその形式のものが大半だ。


仲間たちは、みんな思い思いのメニューを頼み、出てくるのを待っている。

俺はというと、焼き鮭と、キノコのみそ汁の定食を頼んだ。


しばらくして、みんなが頼んだ朝食が出そろった。

さあ、食べるとしよう。

「「「「「いただきます」」」」」


朝食を食べ終えた俺たちは、宿のチェックアウトをし、今日の旅路についた。

少し自転車の扱いに慣れるのに時間がかかったが(主にルセイが)、至って順調に進んで行っている。

しかし、この国の難点はここからだ。

山や森だらけのこの国は、危険な動物や魔物の数がオーストランドの比ではない。

ここまでも、道中スルーしてきたが、クマやイノシシなどの危険な動物に遭遇している。

アデレードで以前買った武器を持ってきているので、いざとなったら戦うこともできるが…

まあたぶん親父が一人で片付けるだろうな。

元冒険者って肩書だけでもう強いし。

俺たちもできることがあったらサポートに回ろう。

そんなことを考えていると、まさに真正面にクマが立ちふさがった。

本来はこの地域はツキノワグマという小さな熊しかいないはずだ。

ということはこの目の前にいる3メートルほどあろうかというこのクマは、神の鉄槌の影響でできた、魔物だろう。

いざ尋常に、勝負。


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