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3XXX  作者: 紫電
29/59

バーク

砂漠の中にも湿度が高く、水が存在する場所がある。

そんな湿地にある町。

ここはバークである。


「なんかすごいジメジメしてるな…」

「まあ仕方ないよ。ここら辺一帯は湿地帯だからね。」

「おまけに今は夏ですので、たちが悪いですわね。」

そんなことを喋りながらラクダを町の入口へ持っていく。


「すいませーん。ウィルカニアから来たんですけど。」

「はい分かりました。領収書はお持ちでしょうか?」

「あ、あります。…はいこれです。」

「ありがとうございます。600$になります。」

「はーい」

お金を払って、ラクダを窓口の人に預ける。


今日は到着時刻が早かったので散歩でもしようかと思っていたが、ここまで蒸し暑いとそんな気も起きない。

なので、早めに宿にチェックインしてしまって宿の中で過ごそうかと思う。

今日泊まる宿は、夕食付きの少しいい宿だ。

夕食の評判がいいので密かに楽しみにしている。


宿に着いたのでチェックインを済ませて部屋へ向かう。

流石にいい宿なので、いつも泊まっているような宿よりも部屋が広い。


部屋で4人揃って遊んでいると、夕食の時間になった。

夕食は部屋で待っていれば運んできてくれるようだ。


「失礼いたします。こちら御夕食となっております。」

と、宿の職員の人が食事を持ってきてくれた。

4人で机に向かっていると、料理がひとつ、またひとつと置かれていく。

しばらくして、すべての料理が出そろった。

すると、

「失礼いたしました。」

と、宿の職員の人は退室していった。


「よし。じゃあ食べるか。」

「おう。それじゃあ…」

「「「「いただきます」」」」

運ばれてきた料理は、色んな種類があって目移りしてしまう。

どれから食べようか。

まずは前菜らしきものから食べていこう。

その後は魚、肉と続けていこう。

それにしてもこの肉変な形してるな。

味は鶏肉っぽいけど…


「なあルセイ、料理のメニューあったよな。ちょっとそれ見してくれ。」

「ん。いいよ。」


えーと…なになに?

オードブル:季節の野菜盛り合わせ

ポワソン:グリルドバラマンディー

ヴィヤンド:ヒキガエルのソテー


カエルじゃねえか。

俺カエル食ってたんか。

え?俺カエル食ってたの?

確かに変な形してるとは思ったけどさ。

カエルか…。

まあ美味いからヨシ!


カエルとかその他もろもろを食べてお腹いっぱいになった。

宿の職員さんを呼んで、料理を片付けてもらう。


料理が片付けられた後は、いつも通りトランプをして遊んで、風呂に入って寝る支度をする。

明日もラクダに乗って、セント・ジョージという町に向かう。

カエルはもう食べたくないかな。

そんなことを考えながら、俺はベッドに入った。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 行く先々で色んな珍しい物を食べるのも楽しみの一つだけど……でも、私はカエルは無理だぁ(;´∀`)ニガテ
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