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3XXX  作者: 紫電
19/59

一時休憩

昼下がり、昼食をとった俺たちは、腹ごなしに街を散歩してみることにした。

都会らしく建物が並んでいるものの、あちこちに公園や広場があって緑もある。

住みやすそうな街だ。

「心なしかエスペランスより空気がきれいな気がするな。」

と、ソフィーが言う。エスペランスは海に隣接していたし、潮風に長時間当たるのは確かにキツいかもしれない。


少し経って、

「だいぶ歩いたし休憩にしないか?」

と、提案してみる。

流石に少し疲れてきた。

「いいですね。そこの公園なんかいいんじゃないでしょうか?」

スティーノの指す方にはそこそこの大きさの公園があった。売店や、日陰になっているベンチもあり、休憩するには丁度よさそうだ。


ベンチに座って休憩していると、どこかへ行っていたルセイとスティーノが両手に何か持って帰ってきた。

「なにそれ?」

と聞いてみる。

「アイスクリームだが」

なるほどね。

「お二人の分もあるのでみんなで食べましょ」

やったね。


アイスを食べて涼をとったところで、いい時間になってきたので宿へ戻ることにした。

日が傾きかけていて、自分の家に帰る人で道が少し混んでいる。

そこまで急いでいるわけではないので。ゆっくり帰ることにした。

気温が下がってきて心地がいい。

風も涼やかに吹いていて、旅で疲れた身体を癒してくれているようだ。


そんなこんなで宿に戻った俺たちは、明日のことについて話し合うことにした。

「二人とも、疲れはもう取れた?」

「おう。」

「バッチリだよ。」

よし。

「なら、明日この街を出る方向で調整をしたいんだけど、それでいいかな?」

「いいよ。」

「okですわ」

「お~け~」

ソフィーの返事で気が抜けそうになるが、馬車での移動ではないので道中、動物や魔物に襲われる危険性もある。

そのことも考えて。

「明日は朝一番で武器を買いに行きます。馬車の旅じゃないから危険だからね。」

「「「了解」」」

魔物から身を守るため、自衛の手段として武器を買いに行くことに決めた。

値段はそれなりにするが、自分たちの命には代えられない。

明日からの方針があらかた決まったところで、明日の目的地を設定する。

「明日はワイカリーまで歩くぞ。そこそこ遠いから武器を買ったらすぐに出発する。」

ワイカリー。ここ、アデレードから12時間ほど北東に歩いたところにある町だ。

街の規模としてはそこまで大きくないが宿泊施設など、基本的な設備はあるようなので、初日のゴールに設定した。

明確な目標を設定し、命の危険もあると伝えたからか、仲間たちの表情が緊張でこわばっているようにも見える。

「そんなに心配することはないよ。この辺りでは一般人でも武器があれば倒せるような魔物や動物しか出てこないからね。」

と、みんなの緊張を解いていく。

内心俺も緊張していたので、俺自身に言い聞かせる目的でもあるが。

と、初日の目標が決まったところで、いい時間になってきたので夕食を食べることにした。


夕食を食べ終え、いつも通り寝る支度をして…と、思ったが、流石大都市アデレード。宿に大浴場がついているではありませんか。

お風呂でゆっくりして身の錆を落としたところで部屋に戻り、いつも通り仲間たちと遊び、ベッドへと潜り込んだ。


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― 新着の感想 ―
[良い点] おぉ!とうとう武器の調達ですか! これから少しずつ戦闘もでてくるのかな(*'ω'*)
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