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3XXX  作者: 紫電
13/59

最後の町へ

海と砂漠に囲まれた野営地で、俺は目を覚ました。

今日は最後の停車駅の町、ユークラへと向かう。

エスペランスで新しい仲間を迎え入れ、一緒に旅をする仲間が増えた。

人数が増えることで会話も自然と増え、元々一緒に旅をしていたルセイとスティーノとももっと仲良くなれた気がする。

しかし、まだ旅は始まったばかり。アデレードに着いたらそこからは歩きでブリスベンまで向かわなければならない。

途方もない時間がかかるが、仲間がいればその時間も楽しく過ごすことができるだろう。


朝食の準備をしながら、これからの事について考える。


今、俺の中に浮かんでいる旅の展望はこうだ。


まずは馬車でアデレードまで向かい、そこで一時休憩。

そこからはブリスベンへ歩きで向かうわけだが、とてつもない距離を歩かなければならないので途中の町で休憩をはさみながら向かう。

ブリスベンに着いて、スマホの地図にピンが刺さっている意味を確認出来たら一旦パースに戻り、親父と情報を共有する。

ピンの意味にもよるが、パースに戻った後しばらくしたら他のピンの刺さっている場所、アジア極東『ヨコハマ』とアメリカ西部『カルフォルニア』にも向かう。


そんなことを考えている内に、仲間たちが起きてきたようだ。

「おはようみんな。良く寝られたか?」

「いや~あたしはワクワクしちゃってあんま寝れなかったよ~」

「私はいつも通り、起こされても起きないくらいにはしっかり寝ましたわ~」

まぁ二人とも元気そうに見えるし。問題ないか。

あれ?

「なんか一人足りなくないか?」

「足りないね。」

「足りないですわ。」

「ok。アイツたたき起こしてくるわ。ちょっと火の番しててくれ。」

と、二人に告げ、ルセイを起こしに行く。


「ルセイ!飯だ!起きろ!」

と、怒鳴りつけると、か細い声で、

「おきてるよぅ~」

という間の抜けた返事が聞こえた。

「起きてるなら体も起こせ。もう8:00だから。」

「へいへ~い」

やっぱりこいつ舐め腐ってやがるな。それなら実力行使だ。

ルセイの布団を引っぺがして外に出す。なんかふにゃふにゃ言っていたが、知ったこっちゃない。


食卓に4人全員が揃ったところで、昨日の夕飯の残りを使った朝食を食べる。

ルセイの寝坊のせいで馬車の時間がギリギリなので、急いで朝食を済ませ、荷物を片付けて馬車へ乗せる。

何とか間に合った。

「いや~朝から疲れたねぇ」

「誰のせいだ誰の」

「ちょっと何言ってるかわからない」

この野郎。


そんなこんなで、最後の停車駅の町、ユークラへ向かう馬車が走り出した。

到着時刻までは3時間ほどあるので、昨日ひたすらルセイに教えた大富豪をやることにする。


全員にカードを配り終え、ゲームを始める。

「じゃあクラブの3持ってる人から時計回りね~」

「あ、あたしだ。」

俺の手札の中で強いカードは2が2枚。後は7が四枚揃っているので革命を起こせる。

俺は順当に2やエースを消化し、自分から始める番が回ってきたところで革命を起こした。

「うわマジか。」

まあそういう反応になるわな。

俺の手札の残りは、強制的に流せる8が2枚、7,6,5がそれぞれ1枚、3が2枚である。

はっきり言って勝ち確である。などと考えていると、スティーノが。

「革命返しですわ。」

と、9を四枚出してきた。

……うわマジか。

無事に大貧民になったところで、タイミングを見計らったかのように馬車が停止した。

アデレードまでの最後の停車駅、海と砂漠に挟まれた町、ユークラに到着した。


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― 新着の感想 ―
[良い点] なんだか修学旅行みたいな楽しい雰囲気ですね(*´ω`*)
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