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出会い:2

鬼蜘蛛に押し倒され、蜘蛛さんの足により強制で地面に顔を付けている僅かな時間。

今までの人生を振り返りながら、何時トドメの一撃を喰らうかと死の恐怖にチビりそうになっていると蜘蛛の聞き苦しい悲鳴があがると共に背中が軽くなる。


やっと、解放された強制の土下座?から顔を挙げて見ると、目に入ったのは、パツキンの少女の後ろ姿と燃え盛る大剣。と、飛び掛かってくるでかい蜘蛛ちゃん逹。


そして、一瞬にして2匹の鬼蜘蛛は焼き斬られた。


「速ッ!」


速すぎる、というより強い。この子、半端なく強い。

俺の呟きが聞こえたのか、後ろを振り向かずに女の子が呟くように言う。


「逃げて」

うん、任せて逃げる!

というのは、俺のプライドに反する。さっきの状況ならば逃げるが、この子がいる、さらに、敵が既に残り4匹。逃げる必要なしと判断する。この危険の無い状況で女の子を置いて逃げる選択肢は、俺の小さきプライドにも反している。よって、ここはこの場に残って戦うのだ。


と、俺がいろいろと頭を巡らしているうちに、女の子は、敵の多勢無勢を全く関係なく、俺の援護を必要とせずに残りの蜘蛛をぶった切ってしまった。


なんなんだよ。こいつ!動きが速すぎる。蜘蛛さん、何の反応も出来なかったぞ。しかも、どんだけ力あんの。酒樽位の重さはあるだろう蜘蛛さんが、軽々と吹っ飛ぶって。

潜在魔力も半端ない。中級魔法を魔力を集める時間をほとんどかけずにやりやがった。同じ雷魔法を使ったのに、俺の蜘蛛さんは、火傷跡も確認出来ず、この子の蜘蛛さんは、丸焦げウェルダン。

国の御抱え騎士でもこんな強い奴は居ねぇぞと思うぞ!こいつは普通じゃねぇよ。


さすがに、この子には助けられたが、少々、この子の人間離れな戦闘力には恐怖を感じる。


だが、その恐怖を上回ってこの子からは俺は得ることの出来なかった夢を実現してくれる。そんな期待と胸の高揚が出てきた。


こいつは英雄になれる人だ。

鳥肌が凄いぜ!

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