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#6 いじめられっ子、美女と対話する

前回のあらすじ

委員長と有能なオタクそして放置プレイ

「はぁ、わかったわ。本当は無理にでも連れて行ってから説明するつもりだったけどやめるわ」


女性がそう言った後、先程まで感じていた危機感が薄れていく。


「あなたは誰ですか?会った事は…無いですよね?……忘れてたらごめんなさい。 僕に何か用ですか?」


得体の知れない恐怖を感じながら聞く


「あなたと会うのは初めてよ。昨日の件で話があるの。あまり人に聞かれたく無い事だからとりあえず中に入れてくれないかしら」


薄々感じてはいたがやはり昨日の事が関係しているらしい。入れてしまってもよいものか思案していると、


「無理矢理危害を加えるような事はもうしないと約束するわ。とりあえず話を聞いて欲しいの。」


昨日の事については僕も知りたいと思っていたから話をするのはいいけど、さっきの言葉にどうしても気になる点がある。


「もうしないって事は危害を加えようとしたって事ですよね?」


僕が問い詰めると女性はビクッと肩を震わせた後、[しまった]って顔をして取り繕うように

「そ、そうね。その事は事は謝るわ」


なんだろうこの感じ、明らかに格上っぽい雰囲気を感じるのになんだかチョロそうだ。

会った時に感じた悪寒はやっぱり何かされていたからなのかと確信するが、実際に何をされたのかわからないので、もう少し問い詰める事にする。


「その事ではわかりません。具体的に言ってくれないと許すものも許せません。」


少し強く出過ぎたか?…と思ったが女性の反応を見ると問題無さそうだ。


「昨日は無理矢理拉致紛いな事をしてすみませんでした」


女性が頭を下げる


僕はそっち!?っとツッコミそうになる。

それに関係者だとは思っていたが実行犯もこいつなのかっ!と新たな事実に驚愕するが、出来るだけ顔に出さないように気をつけつつ、「まだありますよね?」とさらに追撃をかける。


「うぅ、さっきも神力を使って洗脳しようとしました。これ以外は何もしてましぇん…」


女性は泣きそうだ。

神力って言ってたけど神様なのか?


「……許すかどうかは詳しく話を聞いてからにしますが、とりあえず中に入ってください」


なんだか申し訳ない気持ちになった僕は女性を部屋にあげる事にした。


お母さんには「昨日の事で大事な話があるみたいだから終わるまでは中に入ってこないで」と伝える。

「昨日の事って…大丈夫なの?」と心配してくれるが「大丈夫だよ」と答える。


部屋で女性と2人きりな事に少しドキドキしながら話を聞く事にする


「昨日の事は僕も気になっていました。説明してくれるのは僕としても願うところですが、さっきみたいに無理矢理言う事を聞かせる様な事は無しでお願いします」


一応牽制だけしておく。


「わかりました。手荒な真似はしないと約束します」


僕は頷いた後、続きを促す


「まず、私はアステリナといいます。今は人の姿を借りていますがこの地球の女神の一柱です」


やはり神様だったか。女神アステリナ…


「最高神様の命を受け、昨日貴方達を○×♯※に転移させました。何故かあなただけ転移されずに地球に残ってしまいましたが…」


途中がなぜか聞き取れなかった。


「どこに転移って言いました?」


「○×♯※ですよ」


聞き取れない


「何を言ってるのか聞き取れないんですが…?」


「……はっ!○×♯※の存在は地球に住む住人には言ってはいけない事でした。禁止事項に抵触してジャミングが入っているみたいです」


大丈夫かこの人?いや女神か


「異世界へ転移させようとしたということです」


今無理矢理話を終わらせたな、こいつ。まぁいい。


「転移の目的を聞いても?」


「あちらの世界で勇者召喚の儀式を行いました。私達はそれに応じた形になります。」


「勇者召喚した目的を教えてもらう事は出来ますか?」


「私にはわかりません。私達は召喚の儀式が行われた為、条件に合う者たちをあちらの世界に送ったまでです。」


事務的な言い分に少しイラッとする。


「目的も分からないのに送るなんて無責任過ぎませんか?」


「詳しく教える事は出来ませんがやらないといけない理由がありました。」


それで納得できるはずがない。

しかし、彼女の澄んだ真剣な目を見てこれ以上追及しても無駄だと思った。


「納得は出来ませんが、一度この件は置いておきましょう。今日になって僕に会いにきたのは何故ですか?」


僕にとって一番重要な事を聞くことにする

少しでも面白いと思って頂けましたらぜひ下部より★の評価をお願いします。

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