12月24日――雪が降る日
寒いね、本当に。
まあ冬だから仕方ないけどさ。
今日はどうやら、クリスマスイブらしいじゃないか。
まあ僕には関係ないことだけど。
生憎雪は降ってないよ。
もし雪が降ったら、それはそれで面倒だよね。
雪かきとか、路面凍結とか。
良いことなんて、蜜柑が美味しく感じるくらいさ。
要するに今日は普通の日。
予定も特にない、平穏な日常の延長線上。
いま、この詩を見てくれている君は、どう?
寒いから部屋に籠ってる?
それとも、誰かと出掛けている途中?
いや、そもそも今日が12月24日じゃないかもね。
まあそれならそれでいいさ。
昨日――もしくはもっと前の日を思い出すきっかけになるから。
でも実は、この詩を書いたのは昨日なんだ。
だから当日の僕が何をしてるのかなんて分からない。
まあでも、ゲーセンにでもいるんじゃないかな。
それとも誰かと出掛けている――のは、想像できないなぁ。
メリークリスマス、なんて言うけれど。
〝merry〟って、『愉快』とか『楽しい』という意味らしいよ。
君はどうかな。
今日という日を楽しめてる?
なにが言いたいとか、そういうのはないけれど。
できることなら、楽しく過ごそう。
君がいま幸せなら、それはとてもいいこと。
身近な、大切なものに気付けているのだから。
君がまだまだ幸せじゃないって思っているなら。
幸せを見つける未来が残されているってこと。
まあ、そうだね。
笑っていれば、きっといいことがあるさ。
笑っていればきっと。
君の元に幸せを運ぶ結晶――雪が降るさ。