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吾輩は猫である  作者: 仕事嫌
3/6

第3話

「1時間しても成功しなかったんだよ。俺は見た目は割といいと思うけどな〜。マスターはどう思うよ?」


彼の名はナイル


容姿はそれなりに良いのだが、中身が少し残念な男


私は週に一度は彼のナンパ話を聞いている


「そうか!そうか!世界で一番かっこいいか!分かってるじゃないか!」


「ちょっとナイル、またナンパ失敗の話してるの?マスター困ってるでしょ」


「なんだよベネッタ、まさか俺に気が・・・


「あなたみたいな男に興味はないわ。そんな話するよりクエストでも行ったら?」


「まだ金あるしクエストは行かなくてもいいかな。それより女の子と遊びたい」


「・・・ナイル」


「なんだよ」


「さっき女性職員達で話していたけど、みんな仕事を一生懸命やる人が好きだって」


「よし、クエスト行くか!」


ナイルは椅子から立ち上がり、クエスト依頼書を見に行った


単純な男である


「マスターお疲れ様、疲れたでしょ」


「ミャ〜〜」


猫である私は人の言葉を話せないので、伝わるように力のない声で鳴いた


ベネッタはこのギルドの職員だ


仕事は正確にこなし、周りへの気配りができ、おまけに顔もスタイルもいいので老若男女問わず人気が高い


「じゃあ私は仕事に戻るわね」


そう言って私の元から去って行った


ナイルがいなくなって静かになったので私は眠りについた



目が覚めたら、私はリムの膝の上にいた


「おはようマスター」


リムは私の背中を撫でてくる


そういえば今日はヴェルトがいない


「マスター、今日新しい魔法覚えたんだよ〜。凄いでしょ〜」


魔法、私も使ってみたいが猫なので一般魔法(コモンマジック)も使えない


「その魔法を試しにヴェルトさんに使ったら上手く当たったよ」


だから今日はいないのか


「攻撃魔法受けたのに、なんか嬉しそうな顔していたから気持ち悪かったよ」


ヴェルトもナイルと一緒で中身が残念だ


「今度マスターにも見せてあげるよ。じゃあ私はそろそろ家に帰るから。またねマスター」


「ミャー」


「またね」や「バイバイ」などのお別れの言葉を言えない私は代わりに鳴いておく


吾輩は猫である



















読んでくださりありがとうございます

誤字やおかしな表現がありましたら、教えてもらうと助かります

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